表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

廃工場にて

「じゃあ、俺は帰るね。失踪するなよ。」と雲雀は言う。

「いやいや、そんな事あるわけないって!」と僕は答える。

このとき僕は全く思っていなかった。

――雲雀の言うことが、本当になってしまうとは。


僕と翠はかなり道を進み、林のあたりまでやってきた。このあたりになると、まともな街灯がない。けれど、町の人たちが置いたであろうランプが置かれている。

「まだ着かないの?」と翠が言う。

「ほら、見えてきたよ。」と僕は答える。

そこにあったのは、まるで教会のような佇まいの工場があった。でも、見た目は本当に教会であるかのようだ。

「うわ、不気味だな…。」と翠は言う。

僕も同じ事を思った。

とりあえず、僕らは中に入ることにした。

「で、その噂の場所ってどこだったっけ?」と僕は聞く。

「屋上だよ!」と翠は答えた。

「うわ、階段壊れてるじゃん!」と翠が言う。見ると、確かに螺旋階段が壊れていた。 

しばらく上がる方法を探していると、翠が「はしごがあったよ!」と言った。

屋上に行く登ると、満月が出ていた。

独り言なのか、翠が惚気ていると

「あれ…?誰かいるぞ?」と僕が言った。事実、柵のすぐ近くに紫色の髪、紫色のパーカー、(左目は髪で隠れて見えないが)紫色の目の少年がこっちを見ているのが見えたからだ。

翠が「お祈りに来たのかな?」と言う。

「いや…なんか様子がおかしいぞ…?」

その直後のことだった。

――彼は踵を返し、飛び降りた。

「おい!」と僕はとっさに叫び、下を見た。

「まさか…遺体、そこにある?」

「あれ…ない…」

僕はそう言った。その言葉通り、遺体がないのだ。

その怪奇現象に、僕たちは呆然とするしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ