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「それじゃあ、乾杯!」

廣澤翠(ひろさわ みどり)、僕の数少ない友人の中で、唯一の女性。そんな彼女と、刑事を務める別の友人の青町雲雀(あおまち ひばり)と共に、街で唯一の居酒屋に来ていた。

雲雀が「翠さん、最近お酒呑むようになったね。少し会わないうちに大人になったねぇ〜。」と言う。

それに対して、翠が「いや〜雲雀くん、そんなこと言っても何も出ないよ〜!」と返す。ごく普通の会話だ。

僕は「ところで、最近仕事はどう?」と雲雀に聞く。

「最近、行方不明になってる人が多いんだよ〜。しかも、100人以上。」と雲雀が答える。

「100人以上!?」

「うん。それで、2人は何か知ってないかなって思って誘ったわけ。」

実際、僕と翠は雲雀に誘われて来たわけなので、いつも誘ってこない雲雀がなぜいきなり呑みに行こうと誘ってきたのか、僕は納得した。

「そういえば、最近お祈りが流行ってるよね。」と翠は言う。

「お祈り?」と僕は返す。

「うん。町の外れにある廃工場で、好きな人の名前を書いた紙を結んで、それを屋上から投げたら、その好きな人と結ばれるっていうやつ。」

「へぇ…そんな馬鹿みたいな話本当にあるんだ…」と雲雀は答える。

「違うの!そのお祈りを信じて告白するの!」

「そんなこと本当にあるのかなぁ…。ところで、その廃工場ってどこなの?」

「あれぇ?もしかして雲雀さん、お祈り行くの?」と翠が茶化す。

「違う違う、捜索行った方がいいのかなって思ったから。」と雲雀は冷静に答える。

「えと…確か『麦紙工場』だったかな?麦から紙を作ってた所らしいよ。ほら、この町、現在は使われてない道があるでしょ?その先にあるんだって。」

「そうなんだ。このあと一緒に行ってみる?」と僕は2人に提案する。

雲雀は「俺はパス。明日の早朝から仕事だから。2人で行ってきたら?」と言う。僕は「じゃあ、このあと行く?」と翠に言う。

「まぁ…いいけど」と翠は渋々答える。

その後も、少しの間3人で酒を呑んだ。

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