遺品の想い
少しずつ前を向いて生きようと決心した
シャーリー。ランデル殿下がシャーリーの両親に
必ず幸せにすると誓ったのに
また、新たな波乱が待ち受けていた。
第2章 第7話始まります。
ノルウェース帝国で
シャーリーが暮らして1ヶ月。
ワグナーお兄様の葬儀の件を彼から話を聞いた。
まだ万全な状態では無い私の変わりに
ノルウェース帝国の王子、友人として
葬儀に、出席してくれたのだ。
ワグナーお兄様の葬儀は、国を上げて
丁重に埋葬をし、国から栄誉の魔道士として
勲章を遺体と一緒に埋められたと。
私に、小さな箱をランデルが渡してくれた。
「これは?」
箱を開けると、ワグナーお兄様が
学園で身につけていた紺色のネクタイと
メガネと手紙が入っていた。
「こ、これは私が持っていい物では無いわ。」
「ワグナー殿のご両親が
是非シャーリーに持っていて欲しいと。
君の作ったハンカチは、大せな形見として貰うからと。」
手が震えながら、ネクタイやメガネに触り
涙が溢れて止まらないシャーリーを優しく
ランデルが抱きしめた。
シャーリーが泣きながら手紙の封筒を開けた。
シャーリー
この手紙を読んでいると言うことは
俺は多分、冥界へ旅立っているだろう。
こんな形で、残してしまい
シャーリーに初めての贈り物が
辛い贈り物になって本当にすまない。
ずっと言えなかった
気持ちを書いておこうと思う。
シャーリーが大人の女性になるにつれて
俺は、君を好きになり愛していた。
けれど、君を妻として、結婚して欲しいとは
言えなかった、俺の弱さが今となって
後悔するとは、冥界で悔やんでいるだろう。
お願いがある。俺が冥界に旅立ったら
シャーリーは、シャーリーの幸せを送って欲しい。
俺が居ないからと、1人で悔やみながら
悲しいシャーリーのままは、俺が辛い。
君を必要とし、愛してくれる人を
どうか、大切に生きて欲しいんだ。
いつか、転生する日が来たら必ず君の元へ。
きっと今度またチャンスがあるなら
シャーリーに好きだと伝えようと思う。
今世で君が、シャーリーらしい幸せを願う。
ワグナー・ロンド
「ワグナーお兄様…。」
手紙を胸にクシャッと抱きしめて
シャーリーは泣き叫ぶように泣いた。
それ以来シャーリーの涙はこぼさなくなった。
それから半年後
オズワールドお兄様、私のお父様、お母様と
逢って久しぶりに涙を零した。沢山、色々な
話をしたり、お父様とオズワールドお兄様に
ワグナーお兄様の件で謝られたけれど
許す許さないの話ではなく
今ある命を、大事に生きて生きたいと
ランデル殿下と一緒にお互いに支えてあって
生きてみたいと話をしたら
お父様が大泣きをして、娘は渡さん!って
ランデル殿下に進言したりと、話が
脱線しかけたけれど、ランデル殿下が
真剣な顔でお父様の顔みて
「父君、母君、シャーリー嬢を
我が国の伴侶として、生涯の番として
姫君を守り慈しみ、愛していくと我が命で誓おう。
シャーリー嬢からは、正式に我を受け入れる
承諾は、されてない。彼女が私を受け入れ
愛してくれるまで、気長に我が国で
一緒に待ちたいと思っておるのだが
父君、分かっていただければ。」
「シャーリーが決めたなら婚姻は認めよう。
ただし、もし1年で決まらなければ、娘は返していただく。」
お父様の真剣な表情に空気が張りつめた。
ランデル殿下がお父様を見て微笑んだ。
「必ず、我が妻として迎えますのでご安心を。」
「で、殿下!どこからそんな自信が?」
びっくりして、シャーリーが割って話すと
お母様が微笑みながら
「殿下にお任せしますわ。」
「メアリー、それは駄目ではないか?」
「あら、アルス様。娘ももう19歳でしてよ?
私達も、それぐらいの時から…。」
チラッとお母様がお父様を見ると
恥ずかしそうに咳払いをして皆が笑いに包まれた。
「娘をよろしく頼む。
ただし悲しませることは許さんからな。」
「父君、我は嘘は言わない。必ず幸せにします。」
お父様とランデルが握手をしてたけれど
力比べの握手をしていその夜は
男同士で、夜通し飲み明かして
お父様は翌日、二日酔いで苦しんだそうだ。
1週間後にノルウェース帝国に帰る日
お母様とお父様、オズワールドお兄様が
見送ってくださり、ノルウェース帝国での
本当の生活が始まるんだと
シャーリーは胸は、踊っていたのだ。
しかし、彼女をよく思わない
竜の貴族の娘がシャーリーを邪魔するとは
まだ、誰も知らないのだった。
「絶対に、あの人間の女なんかに、殿下は渡さないわ。」
扇をへし折り床に叩きつけて、ギリっと
歯をくしばり、嫉妬の憎悪がうずまくのだった。
ブックマーク登録、評価ポイント本当に嬉しいです!
少し、モチベが上がらず投稿が遅くなりますが
また覚醒したら、サクサク投稿出来たらなと
思っているので、お待ちいただけたら幸いです。




