表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一切の感情をなくしたメアリー。その後冷酷な兄に溺愛されて、王子に求愛される。  作者: 猫又 マロ
メアリーの書

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/26

幸せの道しるべ

前を向いて今を生きるメアリーの前に現れたアルス。

そして、アルスの気持ちをメアリーに伝え彼女の本当の気持ちとは?


第12話 始まります。


深い海の底に沈んだような

そんな深い深い、闇の中に落ちていく。

寒い、暗い、不安が波のように押し寄せる。


『アルス殿下が好きです。』


あの痛み、体から血が無くなる感覚

それを彼は怒り狂い私を離さなかったんだ。


「アルス殿下。」


メアリーの目から涙が頬をつたい涙しながら

目を覚ますと、お兄様が私の手を

強く握ったまま、ベッドの傍で眠っていた。

メアリーがお兄様の髪をソッと触ると

ガバッとお兄様が起きて


「メアリー!気が付いて本当に、よかった...。

痛い場所はあるかい?」


首を振るメアリー。


「いいえ。お兄様、どこも痛くありませんわ。

長らくご心配をおかけしました。」


「まさか、メアリー記憶が?」


小さく頷くメアリー。

だけどメアリーは遠くを見るようにユランに


「お兄様、アルス殿下には

記憶が戻ったことは、他言無用でお願いします。

それから...。」


ユランが目を見開いて本当にいいのかと

メアリーに、聞いたが彼女の意思が固く


「分かったよ。海の見える別邸を構えよう。」


「はい。ありがとうございます。

お兄様と離れてしまいますことが、お寂しいです。」


「嫌、俺は領地さえ守れたらいいから

騎士を辞めて、メアリーと一緒に行くよ。」


「そんな!駄目ですわ!

お兄様が無理をなさらずとも、私は大丈夫ですから。」


「お前を一人で行かせる訳には行かない。

たった、二人だけの家族なんだ。

ずっとお前の傍で、騎士であり

兄であり続けることが、俺の幸せなんだ。」


「お兄様...。」


ユランの胸で泣き崩れるメアリー。

優しくユランはメアリーをギュッと抱きしめた。


ー退院の日ー


「ユリウスに、王都近衛、騎士団長を任せる。」


「え?嫌、俺には無理ですよ!」


「今日、メアリーと一緒に、王都を離れる。」


「は?団長、ちょっと待って下さい。

彼女が退院したら、俺は彼女に婚約を...。」


スッとユランが手紙を

ユリウスに、渡し手紙の中身を読むと

メアリーの気持ちが、書いてあった。


記憶が戻ったこと、その話は他言無用と。

婚約の話も、お受けできないことの謝罪

今までありがとうと書いてあったのだ。


ユリウスは、暫く黙ったまま考えてユランに


「メアリーは、頑固な部分がありましたね。」


「そうだな。目が離せないのに何故か

変な所で生真面目で頑固な部分もある。」


「分かりました。俺にどれだけ、騎士団長を

務めことが出来るか分かりませんが

日々精進、鍛錬をしてユラン様のような

騎士団をまとめれるそんな、団長になります。

そして我が命に変えても

ユラン様の教えを守り抜きます!」


ザッと足を鳴らしてユランに敬礼を

彼の意志を次ぐことに。


「最後に、ユラン様、メアリーに

もし気が変わったらいつでも、

俺の(ヨメ)に来てくださいと。」


「ああ。分かった。」


メアリーを迎えに行きその足で遠く離れた

海辺の街「テーゼ」に到着して

新たな生活が、メアリーの心をくすぐった。


「潮の香りがいいわ。」


「景色もいい。」


カールとカンナも来てくれてよかったと。


ーその頃、王室ー


「メアリーがいないだと?ユランは?」


「ユラン様は、本日付けで

王都、近衛騎士団 団長の職を辞めました。」


「は?何言って...。」


「ユランの引き続きは誰だ?」


「ユリウス近衛騎士団長です。」


「今すぐ彼を呼べ!」


「はっ!」


暫くして執務室にユリウスが入ると


「単刀直入に聞く、嘘偽り申したら分かっているな。」


「はい。」


「メアリーとユランは何処にいる。」


「存じ上げません。」


「嘘をつくな!」


バンッと机を叩く。

ユリウスは微動だにせずに話を聞いていた。


「殿下、発言よろしいでしょうか?」


「構わない。」


「お言葉ですが、メアリー様を蔑ろにされた

殿下に非があるとは、考えませんでしたか?」


「そんなことは、していない。」


「本当にですか?」


冷たい視線でアルスを睨む。

暫く考えるとアルスがハッと、気付いた。


「ま、まさか...。」


「ええ、そのまさかです。

彼女がどれ程傷付いたか

ユラン様が怒らず去った気持ちを

お考えになるべきかと。

彼女の為なら騎士の職すら手放し

彼女の為なら兄であり騎士でありたいと言う

信念に、私は従います。

なので、殿下もお好きに生きればと。

今、傍に居る女性と、婚約でもなさればいいのではと。

では、私はこれにて、失礼します。」


ザッと足を揃えて敬礼をし

ユリウスが、部屋を出ていった。

気付いた時には、既に何もかもが遅かったのだ。

アルスは、後悔をし項垂れた。


「何で、そんな大切な事に俺は...。」


あれから、1年が経ち新しい生活にも馴染み

アルスにも、恋人が出来たのに

妹、大好きは別案件みたいで。

毎日、変わらずお兄様に溺愛されていて

彼女さんに悪いなと、思ってたら、まさかの

お兄様と同じ思考で何故か

毎日、私の件で取り合いをなさってます。




「穏やかな時間だわ。」


メアリーは自室の部屋のテラスで見る

海を見る景色は、どれだけ見ても、見飽きない。


私も、20歳を過ぎて穏やかな時間を

幸せをくれた、お兄様には心から感謝を。


(今まで以上にユランお兄様には

幸せになって欲しいと、私は願っています。


そして、いつの日にか私は、独り立ちして...。)


コンコン。部屋のドアノックされて


「カレン?お茶の時間かしら。」


「えっ...!!」


瞳に映る彼に言葉を失って

メアリーは後退りをした。


「殿下?」


無言のままメアリーの元まで足早に近付くと

ギュッと強く抱きしめられた。


懐かしいお兄様のように安心する匂い

殿下、背が伸びたように感じて

お兄様みたいに、美男子すぎる素敵な男性に。


体つきが、ガッシリした筋肉質に変わってて

髪の毛も昔より伸びて後ろに結んでる

金色のリボンが、眩しく光って

私の顔を見つめながらアルス様が


「メアリー。俺と結婚して欲しい。」


「私の記憶もなければ

それに殿下には素敵なミシェル様が...。」


「もう、随分待ったんだ。俺もメアリーも。」


ジッとその綺麗な金色とオレンジ色にも

光が入ると変わって見える

アルス様の瞳に体が熱と電気が走って動けない。


「メアリーずっと愛してる。今もこれからも。」


ギュッと腰を引き寄せて顎を軽く持ち上げられ

アルスの唇が何度も何度も重なった。


「アルス殿下...。だ、駄目です。」


引き離そうとするが

アルスはメアリーを離さない。


「メアリー以外結婚は、するつもりもない。

実は、殿下でもないんだよ。」


「そ、それは...。」


「王太子を辞めてきた。」


「ええっ!!」


「ハハッ。その顔が見たかった。

だだの公爵家の主人、だから、もう君を離さない。」


「そんな...。」


「ユランが騎士を辞めて、俺が辞めないとでも?」


「...ッ。」


「俺は、メアリーに沢山、不安にさせたり

寂しい思いばかりして、本当にごめん。

でもこの1年、全て自分で片付けたんだ。

メアリーそれと、記憶、戻ってるでしょ?」


びっくりする顔でアルスを見つめるメアリー。


「メアリーの瞳が教えてくれてるからだよ。」


「俺のこと好きだって言ってくれた

あの時の言葉は、空耳だったのかな?」


メアリーの顎や頬を手でなぞるように

スリッとするとメアリーの体がピクっと反応した。


「アルス様。」


「んっ?」


目の前で愛しい人をずっと見つめる

真剣な熱い眼差しに

メアリーの答えは決まっていた。


「アルス様が好きです。ずっと愛していました。」


その瞬間、アルスはメアリーの腰を強く

抱き寄せ、顎をグイッと持ち上げ

何度も何度も深いキスを繰り返しては

唇が離れては、アルスが貪るような

激しいキスに、メアリーの息が続かない。


「ふぅ…んんっ.....。

アルスさ...ま...私の息が...。」


こんな熱を帯びたキスをされたことがなく

なんにも考えられないような

キスにメアリーは酔いしれ、力抜けると

アルスに首すをペロッと舐めて

メアリーの首筋にキスを落とされた。


「ひゃっ!」


メアリーの顔と首と耳まで真っ赤になると

ニッと嬉しそうな、アルスが変わったことに

驚きと恥ずかしさが入り交じった。


「メアリーのこと、今すぐ抱き潰したい。」


首筋にもう一度キスをしようとした瞬間

アルスの背後から、冷たい低い声で


「おい!」


チャキっと、剣を抜く金属音が。

どす黒い瞳でアルスをぶち殺す体制になって

剣を構えるユラン。


「あの、お兄様、いつから…。」


「メアリー大丈夫だよ。兄が、この剣で

そこの躾のなってない、獣は俺が始末してこようね。」


「俺は、獣じゃない紳士だ!」


「はっ、抱き潰したいってのは、なんだ?」


「そ、それは、メアリーいい匂いで食べたく...。」


「その舌を今すぐに、切り落としてやる!」


メアリーは涙ぐみながら


「お兄様、アルス、そして皆に感謝を。

メアリー・アルフォードは、神の祝福に感謝致します。」


アルスとユランに抱き締めれながら

その後、私達は婚約をし

一年後にメアリーとアルスは結婚をしました。


何故か、お兄様も同じ日に結婚をし

ユラン夫婦は、王都の本邸に戻り

海辺のお屋敷で、アルス様と

穏やかで、幸せな日々を過ごし

メアリーの苦しくも辛くもあったことが

今の幸せを繋いで、私の『道しるべ』となり

私の心に、光を照らしてくれました。

メアリーは産まれてきて本当によかったと

いつまでも、いつまでも幸せを胸に

アルスと共に、メアリーは生きるのでした。


ー第1章 完ー

12話を書き終えて、投稿したばかりだったのに

間違えとはいえ、せっかくの作品も閲覧してくださった方、ブックマーク、いいね、評価ポイントなどを

付けてくれたのに、消したことに謝罪しかなく...。

次回からは、第2章として物語消さないように

また、執筆して行きますのでよろしくお願いします。

猫又 マロ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ