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プロローグ

幸せな家族の元で産まれたメアリー。

ある日突然、高熱が原因で言葉を話さくなり

幸せだった家族の身に...。


プロローグ始まります。


とある公爵家で、可愛らしい天使が産まれました。

お父様や、お兄様、お母様、家族皆が待ち望んだ天使

メアリー・アルフォードが誕生しそれはそれは

幸せな生活が待っていると誰しもがそう思っていた。


嵐の夜に私が5歳になった頃、謎の高熱で

意識がもう数日なくお医者様からは

「今夜が峠です。覚悟してください。」

と言われて、家族皆が神に祈りを捧げるしかなく

夜通し家族で私の傍を離れず看病してくださりました。


翌朝、熱が下がり意識が戻った私の異変に

お母様がすぐに気付きました。


「メアリー?お母様ですよ。」


「……。」


「メアリーお母様って呼べますか?」


「……。」


声を発さない私を見てお医者曰く

高熱による後遺症かも知れない

ハッキリした原因も分からないとの診断に

お母様は倒れてしまって、心の病気に。

次第に寝室から出れなくなると

どんどん体も心も疲弊され

一年後には、お母様は早くに天に召されました。


「この子、泣きもしないなんて。」


「なんて、冷たい子なんでしょう。」


お葬式に来た親戚や色んな人から、ヒソヒソ話に

お兄様はギュッと私を抱きしめて


「メアリーは、気にしなくていいんだよ。」


いつもお兄様は私の味方で守ってくださりましたが

お父様とお兄様は、よく言い争うようになり

私を忌み嫌うようになった、お父様は王都の別邸に籠るように。

乳母やメイドが世話をしてくれて不自由なく

本邸で暮らしていましたが

お兄様が15歳になった時

お父様がお兄様を長期留学を言い渡し

私は一人ぼっちになりました。留学する前お兄様から


「メアリー、少しの間、離れ離れなるけれど

私はメアリーを愛してる。

守れる騎士になって必ずメアリーを守るから。」


綺麗な小さなキラキラと光る

薔薇のネックレスを付けてくれて


「これは、お守りだから。ずっと付けておくんだよ。」


額にキスをしお兄様は留学先へと向かいました。

それからも変わらずお父様は私に逢いには来ず

別邸でお過ごしになって2年後の私が7歳の時

お父様は再婚をし本邸に継母とその連れ子の

リリーが我が家にやって来ました。


「メアリー、今日からお前のお義母様と、妹のリリーだ。」


お父様に言われ小さく頷くメアリー。

何も話さない私を見て、ため息を漏らし

お父様は別邸に帰りました。


「お母様?なんでこの子は、喋らないのですか?」


「それは、悪いことをして神に見放されて、口が聞けなくなってしまったからですよ。」


「ふーん。」


軽蔑する冷たい視線が初めて見る

新しいお義母様と妹だった。


それから私は、10歳になった。


「メアリー!メアリー!」


妹に呼ばれて、部屋に行くと


「ハンカチの刺繍の柄が、全然好みじゃない!」


パンッと頬を殴られ頬が赤く腫れる。


「メアリー!床磨きも、洗濯も、やることまだ出来てないってどういうこどだい!この屑でのろまで役ただず!今日のご飯はないよ!」


毎日、お義母様や妹からの殴る蹴るは当たり前

叱責や、ストレスのはけ口に罵られる毎日に

私の心は疲弊していき、なんでこんな目に合わなくてはいけないのかと思うようになってたある日。


屋根裏部屋の物置の扉がバンッと開き


「メアリー出しなさい。」


「……。」


お義母様と妹のリリーが部屋に入ると

何かを探して部屋の引き出しやクローゼットを

ひっくり返す。そしてベッドの隙間に隠した

小さな箱を見つけて箱を開けると


「やっぱりね。」


「お母様、私、この薔薇のネックレス欲しいですわ!」


お兄様から貰った大切なお守りが見つかってしまった。誕生日にお兄様から贈られた洋服も、靴も、鞄も、アクセサリーも、ぬいぐるみも、大好きな本もみんなみんな、リリーに奪われた。手紙は暖炉で燃やされ、返事はメイドに書かせてお兄様は私が幸せに暮らしてると思っていただろう。

リリーやお母様は、一度着たオーダーメイドのドレスは着ないで、また新しいドレスを作り、宝石や髪飾りも散財し、それをお父様は何も言わなかった。私は、ボロボロの服を着せられ、お風呂も水浴び、食事は、カビた硬い一つだけのパンを一度きり、奴隷以下のような扱いをされ続けてきたけれど、これだけは、絶対に渡せないと私は、必死にお義母様から、取り返そうとした。


「何?お母様の意見が聞けないの?」


「このドブネズミが!汚い手で私に触るなっ!」


いつもよりも激しい暴力に体が痛くて痛くて

涙が溢れた。それを嘲笑うかのように

リリーやお義母様から鞭や、棒で私を殴り続けた。


「ねぇ、お母様私いい考えがあるわ。」


私を見てリリーがニヤつくと耳打ちで

お義母様に話すと二人がニヤリと笑う。

その顔に私の背筋がゾッと寒気が走った。


「あれを持って来なさい。」


メイドに指示を出すと私のことを

長年お世話をしてくれたカンナが


「奥様!御無礼承知で申し上げます!

それだけは、それだけは、どうかお止め下さい!」


私を守ろうと土下座をして懇願するカンナに

お義母様が舌打ちをしメイドのカンナをギロリと睨むと


「メイドの分際で、女主人に命令するとは!」


足でカンナを殴り蹴り飛ばし鞭をなんども

彼女の体に振り落とし血が飛び散って私は

這い蹲るようにカンナの体を守ろうとした。

気絶をしたカンナを見てお義母様がメイド達に


「ハァ、ハァ。これに懲りたらほかのお前たちも、歯向かえば、こうなることを覚えておきなさい!」


手を挙げ支持するとメイドが部屋に入って来た。

手に持っていたバケツの中は、赤く燃えた炭と

鉄の棒が熱されていた。

お義母様が鉄の棒を持つと赤く黒ずんで

熱が私の方まで伝わった。

バケツを持ってるメイドの手は震えて

カタカタと音が屋根裏部屋に響いた。


ガシャッと鉄の棒をお義母様が取り出し


「メアリーを押さえなさい!早く!!」


私を押さえるメイドの手は震えて

泣きながら小さな声でお嬢様ごめんなさいと

言う声が聞こえた。


「お前には、この首飾りなんか持つ必要なんてない!私に、歯向かうなんて烏滸がましい!!」


背中にジューっと肉が焼かれるような音がし

メアリーの背中には、鉄の棒の後が残り

赤く腫れ上がった。

皮膚は爛れ血がにじみ耐え難い激痛が体に走ったが

悲鳴すらも出せずにただただ、大量の涙が止まらず溢れた。


「あはは!お母様、家畜の焼印みたいに残りましたわ。これで、この家畜もようやく、私やお母様に歯向うのを辞めますわね。」


あざけ笑うようにリリーは小さい箱から

薔薇のネックレスだけを取り出すとその無くなった

箱だけを私の顔に当たるように投げ捨て部屋を出ようとした時、

私は、リリーの足首を掴んだ。最後の最後まで抵抗したのだ。

しかし、リリーが掴んだ私の手を振り払い

振り返ると唇を噛み締めてギロリと私を睨みながら


「汚い手で触るな!このドブネズミが!」


メアリーの顔面を思い切っり蹴り上げ

お腹を殴られメアリーの体は丸太のように転がり

リリーとお義母様の甲高い笑い声が廊下に響き

部屋の扉をバンッと閉められた。


その瞬間メアリーの心は完全に心が砕けて壊れ

意識がなくなったのだった。



(お兄様…。ごめんなさい。)


本当に、申し訳ないです。作者のミスにより

メアリー作品全部の物語を今、バックアップから

コピーして再度、投稿しています。

内容が少し異なる場合がございますがご了承ください。

ブックマークやいいね、評価ポイントを

無下にしてしまい本当にごめんなさい。

こんな、作者ですがよろしくお願いします。猫又 マロ

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