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旦那様私達すでに離婚しております  作者: 志馬
旦那様私達離婚しました
23/77

変わる

すみません


数話飛んでいたので差し込みました

デビュタントの会場から事情聴取の為に拘束されていたランドルフは5日後に釈放された。

エメ・ダンヒルも証拠不十分で釈放となったが、ラビィ・ハントは、取り巻きの男達と共にオルゲーニ領地での特別税徴収の詐欺で逮捕をされた。

王宮から出たランドルフは、今まで住んでいたマナーハウスではなく、公爵邸へと向かった。


玄関を入ると、閑散としていた。


「ヴィヴィ、サボ、居ないのぉ。」


玄関に出迎えも来ないことを訝しみながら、叫んでみたするとパタパタと駆けてくる音がした。


「坊ちゃまお帰りなさいませ。」


見たことはあるけれど、名前が解らない男が出て来た。良くアンゲルの後ろにいたような気がする。


「君皆はどうしたの?」


男が説明をしようとした時に後ろから声がした。


「皆辞めたみたいよ。」


微笑んでいるエメが居た。


男は怒りで眉間に皺を作りエメを指さして、


「貴方が、全員を坊ちゃまの代わりだと言って解雇したんじゃないか!48時間以内に出て行けと言われたから皆が出て行ったんだ。旦那様が亡くなられたばかりで忙しかったのに。」

「父上は亡くなったの?」

初めて知る事実に困惑した。最後に会ったのは自分の結婚式の時で、ランドルフは怒っている父の顔しか見ていなかった。元気だと思っていたのにこの二年の間に何があったのか?まさか自分が原因だとは露も思っていなかった。


ランドルフはエメにゆっくりと振り返ると

「僕がエメに代わりを頼んだ事なんか無いよね。どういうことなの?僕の名前を騙ったの?」


初めてエメを叱責した。


「違いますよね。坊ちゃまが良く見もしないでサインなんか軽々しくしたから、こうなったんですよ。」


と男に批難された。ランドルフは、頷いて


「確かに君の言う通りだね。僕はバカだったよ。だからラビィにもエメにも馬鹿にされていたんだよね。そうでなければ、僕を騙ってこんな事出来ないものね。エメ。」


エメを見る目には慈愛の気持ちは全くなく冷えた目線だけだった。初めてそんな視線を向けられたエメは小さく悲鳴を上げた。


「今の限りを持って、エメとの関係は解消するから。それから、公爵家に与えた不利益に関しては、追ってエメの実家のダンヒル子爵家に賠償責任の通知をさせて貰うから。」


エメは蒼く顔色を変えた。


「どういう事よ。ずっと一緒にいるって言ったじゃない!ねぇランドルフ、奥さんよりも私が大切だって言ったじゃない!あれは嘘だったの?」

「そもそも、それが間違っているんだよね。僕は、愛人は要らないんだよ。」

「だから、愛人じゃなくて恋人。」

「それが違うでしょ!結婚しているんだから、恋人じゃないんだよ!君たちの言葉に惑わされて来た僕も最低だけど、騙す方もどうかと思うよね。」


エメは右頬を引き攣らせて


「騙される方が悪いのよ。」


と言い放った。その言葉を聞いたランドルフは、悲しげな顔で俯き、男に向き直った。


「僕の奥さんたちはどこへ行ったの?」


「旧ルード公爵邸にいらっしゃいます。」


ランドルフは、首を傾げた。


「何でサザンの家にいるの?」


ランドルフは本気で解らなかった。最初に旧と付けていたのに。


「ルード公爵様は、二年前に没落しましたから邸宅が売りに出された時に投資目的で奥様が購入されていて、旦那様がお亡くなりになり、この屋敷は坊ちゃまに残されましたので、出て行けと言われた奥様は投資目的の屋敷へと移られました。」


ルード公爵家が没落していたことをランドルフは知らかった。最近はサザンには会わないな。位に軽くしか考えていなかった。またここで自分の不甲斐なさを知る事となった。ランドルフは、顎に拳を当てて、天を仰ぎ考え始めた。


「解ったよ。有難う。君はどうしてここに残っているの?」

「アンゲル様から坊ちゃまが釈放をされるから、旦那様の事と屋敷の事などを伝えるように頼まれましたので。」

「解ったよ。じゃぁ君もこれからそっちへ行くんだね。」

「はい。これから向かいます。」

「じゃぁ後でよろしくと伝えてくれるかな?」


男は、ランドルフはもう離婚の事を知っているのかと思い頷いた。言葉として可笑しい点があった事などは普段のランドルフを見ても語彙力がないからだ。位にしか思わなかった。

男は、アンゲルが用意してくれた馬車に乗り込み去って行った。

それを見送ったランドルフは、再度エメに向き直り、


「これからは僕には近寄らないでね。僕は、これからは今までの贖罪をしなければならないからね。」


そう告げると、エメを馬車に放り込み追い出してしまった。

それから、公爵家の墓地に向かい両親の墓前に頭を下げた。


「父上。葬儀も執り行うことが出来ない不出来な息子で申し訳ありませんでした。これからは父上が守ってきたものを僕が守っていくからね。奥さんも心を入れ替えて大切にするよ。」


そう告げると、しっかりとした足取りでルード邸へと向かっていった。

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