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プロローグ

 

 私の外見は一言で表したら暗い女だ。だからといって性格まで暗いわけじゃない。多分……暗くないよね?


 別に外見が暗いからって理不尽な目にあったとか、そういうことがあるわけじゃない。だけど、両親が小学生の頃に他界したことで親しい人と話す機会を失った。

 そんな私が、友達を作れるわけもなく学校でもぼっち、家でもぼっち常にひとりぼっちだった。


 教室では毎日、机の木目と睨めっこ。それに飽きると、机に教科書とノートを広げて勉強。その甲斐あってか私のテストの結果は常に一桁代をキープしていた。でもそれは貴重な青春時代を捨てているも同義なような気がする。


 そんな私だけど、人助けをすることや、人を甘やかすことは好きだ。よく年下の子からはなつかれてたから、嫌われていたわけではなかったと思う。だけどやっぱり友達はできなかった。別に欲しかったわけじゃないし?気にしてないけどねっ!!


……見た目なのかなぁ。いや、見た目って結構重要なんだよね。根暗陰キャに人助けされたりしたところで、怖いだけ……。ちくしょうっ!



 それにしても、最近の学校は憂鬱だ。夏だから暑いし、私は基本冬型なのだ。

 まあ、毎日学校に行かないと行けないのは自分でもわかってる。でも友達がいないと学校は億劫なのだ。できれば通いたくはない。


 そして今日も魔王城(学校)に向かって歩いて行かないといけない。まだ学校が徒歩で行ける場所にあるのが救いだった。電車通で一時間揺られないといけないとかだったら、私はとっくの昔に学校を中退していた。


「はぁぁ……学校やだなぁ」


 深い溜息と一緒に零れたのは、紛れもない私の本音だ。


 将来とかは今考えなくてもいい。高校を卒業したら大学にいくつもりなので、保留にしている。今はそんな未来のことより学業のことを考えなければいけない。

 というか、そもそも学校に必ず行かなければいけないなんて決まりはない!!私は学校を、辞めてやる!!


……まあ実際は、お世話になっている親戚の方に迷惑をかけることになってしまうので、辞めるわけにはいかない。はぁ……どうしよう。このままいったら私は青春時代が灰色になってしまう。

……あががががが


 まずい!私の脳がバグり始めてる!?これ以上は脳を酷使するべきじゃないと、本能が言っている。ひとまず青春のことは忘れよう。



 不意にずっと見ていた足元から視線を上げてみると、そこには迫ってくるトラックがあった。運転手も焦った表情で必死にハンドルを左右に回している。

 甲高い音を鳴らして私に迫ってくるトラックは、私への殺意を剥き出しにしていた。

 私は突然のことに全く反応できず、身体が石化されたように動かない。

 これは……やばいかも。脳がバグったことで周りを忘れてた。

……ん?というか私はこんな時だというのに、冷静に考えをまとめられているということに自分で驚く。


「あれ?私、意外と冷静だn……」


 次の瞬間、猛烈な痛みと衝撃が体を襲った。私は今宙を待っているんだろう。身体は耐え難い痛みと浮遊感を感じていた。

 そして私が最後に見た景色は一面の青空だった。形のいい積乱雲が空に我が物顔で居座っている。あぁー……綺麗だなぁ。


 フッ……我が人生に一片の悔いなし!


ー--ふぎゃっ


 そうして地面に叩きつけられる衝撃と共に、私の視界は永遠に閉ざされた。


……はずだった。

 私が次に目を開けた時、真っ先に飛び込んできた景色は幼稚園の天井だった。



 えぇー……嘘ぉ。


 私は幼児に転生していた。

 どうもー-!松明星人です!

 本作はヤンデレ達が沢山出てくる作品となっています!ヤンデレって創作だから可愛く見えるんですよね。

 実際にふと窓を見たら、こっちをじっと見つめるヤンデレ彼女が……なんて怖すぎますね。

 今回はプロローグなので文字数が少なめです。これに関しては、ご愛嬌ということでお願いします。


それでは、またお会いしましょう!

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