僕の昼下がり
これを実体験かどうかは明らかにしません。
けれども、このような現実があり得るのです。
愛に飢え、金に飢え、性に飢えた先にあるのは絶望と後悔の世界しかありません。
これを教訓とするか教示と受け取るかはあなた次第です。
あらすじ
「起きて、ねぇ、起きてよ。」
時計の針は15時を回っていた。
友人(後のセフレ)の声で僕は目覚めた。
僕の名前は「ぼく」。今年16歳になる少年。
平凡な日々を過ごす高校一年生である。
同学年と年上の人間に身体を売るだけの娼年なのだ、
自分自身が特殊な人間に気づいたのは10歳になる年だった。
いじめを受けていた僕は仲間外れにされる事が多く、友人の輪に入る事ができなかった。
そんな時、声をかけてくれるのはいつも女の子だ。
「僕くん、辛くない?いつでも味方だよ。」
放課後にクラスメイトの男たちが飾って運動場に行く中、女の子の話し相手をするしか居場所を見つけられなかった。
僕はそんな日々が苦痛だった。
自分の周りには心を許せる友達が居ないのだ。
さながら、「友人が居ない光源氏」である。
ずっと僕は友達が欲しかった。