一作目『ボクってばつよ~い!!』
「ボクってばつよ~い!!」
「ボクってばおっきい~!!!」
「キャハハ」
ようやく飛べるようになったボクは雄大な空の散歩することにしました。
「ボクってばはや~い!」
グングンと上へ下へとアクセントをつけながら飛べることを実感していきます。
なんだか大きく繊細な造りの建物が見えてきました。
あれは何だろう? 建物がいくつも尖って、あんなところに着地でもすれば痛くてしかたがないんじゃないかな?
これが噂に聞く罠というやつかー!
あぶないので先端を蹴り飛ばしてみます。
『ぐわしゃんゴロゴロー』
以外に脆く建物の先端はいとも簡単に壊れました。
「ボクってばつよ~い」
『カンカンカンー!!!』
耳障りな金属の音が鳴り響きます。
音のなる方を探してみると別の尖った建物から音がしています。
そちらも同じように飛びながら蹴っ飛ばします。
ちょっとカッコイイんじゃないか? 悦に入りました。
他にもいくつか尖った建物があるので次々に蹴っ飛ばしていきます。
そのたびにどうすればカッコイイか考えながら蹴っ飛ばします。
『竜だー竜が出たぞー!!』
爪を揃えてピンポイント攻撃で突き刺した方がいいのか?
『目や関節を狙うんだー! 撃てーー!!!』
はたまた、尻尾でなぎ振るのがいいのか?
『攻撃が効かない逃げるんだー!!』
尖った建物が全てなくなったころに決めたのは、結局のところ最初の単なる蹴りでした。
何も考えずに行った蹴りが洗礼されており一番良かったのでしょうねー。
「ふう~つかれた」
ボクは一番広い広間に着地します。
さっきから小さい生き物がボクに向かって何かをしている様です。
何なのでしょうか? 何か付いてますか? 付いてるなら取ってくださいね??
何か叫んでいるようですがサッパリわかりません。
「ちゃんと起きてからしゃべってくださ~い!」
ボクは喉の奥から声を発します。
「熱つつつつ」
なんだか口の中から火が出ました。舌がやけどしたかもしれません。
気を付けないとです。のどに気合を込めるのは危ないです。
さっき通ってきた泉で冷やさねばー。
ヒリヒリしています。急げ~!!
『バサ~バサ~』
何だったんだアレは~と小さな生き物の発する音が聞こえた気がします。