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アラクネさんの家に行く途中で聞きたいことを、
いくつか聞いた。
・NPCつまりここの住人は、俺たちプレイヤーと同じようにスキル
持っている。それを使って仕事をしたりしてるのが普通らしい
・住人はプレイヤーのことを来訪者と言っている。認識的には、
突然消えたり常識をしらないというイメージだ。
・ここは、キリムシの森っていう所で刃物が体についている虫モ
ンスターがいる森だからこの名前がついたとのこと
・アラクネさんは、ここの近くにある湖付近に家を建てていて今
は、木の実を探していたら俺をみつけたということだった
あと俺が来訪者ということは、すぐに気付いてたようだ。
刃物ついてないし、装備なしだしな
「私からも、質問いいかな?」
「?特に言えることはないと思いますが」
「君、名前はなんていうの?私はネイラね。あと、敬語はなしね」
「あ、あぁ俺はクロツキだ、よろしくなネイラ」
「こちらこそよろしく」
そういってるうちにどうやらもう着いたらしい
一階建ての少し大きめの家だ、服屋って看板があるけど。
「ようこそ私のお店へ!」
それから、服を着てないのは許せないらしく緑色の浴衣に着替えさせられた、真ん中の手は意外と気にならなかった不思議。
「じゃあいろいろお話ししようかしら」
「わかった、俺も服の種類ぐらいならわかるしさ、お互いに楽しい話しをしようか」
「本当!?ありがとう!来訪者の服ってどんなのかしら」
「まぁ、俺が知ってる限りだしもう知ってるかもしれないけどね」
「それでもいいわよ、来訪者の服って気になってたし」
その後、俺最初に着くはずだった道のりを教えてもらったり
現実世界の服を教えたりした。
「そういえば、武器は持ってないの?」
「俺は角だけで攻撃するつもりだし、テイムも持ってるからモンスターと一緒に戦うつもりなんだよ」
「そうなの!?じゃあ、クロツキにとってすごく助かるものがあるの」
「俺が助かるもの?」
「そうよ、ちょっと待っててね」
そういってネイラが持ってきたのは、卵だった。
卵といっても、ニワトリの卵のようなサイズではなくダチョウの卵位の大きさだった。
「これは?」
「これは、私が偶然見つけたなんのモンスターの卵かわからない卵よ」
「自信満々に言ってるけどけっこう危なくないかそれ」
「だからクロツキにわたすのよ、産まれてすぐにテイムすれば100%テイムできるから」
「そうなのか、でも本当にいいのか?」
「いいのよ私テイム特に持ってないし」
「わかったそれなら俺がこいつを大切に育てるよ」
「ありがとう、産まれたらみせにきてね私も気になるから」
「ああ、じゃあ俺はもう行くよ、いろいろありがとうな」
「こちらこそありがとう、またきてねー」