第196話 技術の継承
魔術結界を発動すると、プロメテウスは距離を離した。
「おいおい。せっかく魔術結界を使ったというのに、そんな逃げ腰で良いのか?」
「これを発動した以上、もう攻撃する必要はありませんからね」
「そうかい。なら、遠慮なく行くぜ!」
バルテリアが収納魔石を取り出した瞬間、石は一瞬で腐り果てて塵になってしまった。
「なに!? ならばこれはどうだ!」
彼は自分の手を軽く切って出血し、その血を周囲にばらまく。
(俺の血には、ナノマシンウイルスが含まれている。その性能は俺以外の魔力を持つ生物に取り付き、内部から喰らいつくして殺す性能だ。こいつは頑丈だし、推定では1000年以上生き延びることも可能。そう簡単に腐ることはないと思うが)
しかし、彼の放出したナノマシンウイルスは血と共に腐り果てて塵となってしまった。
「馬鹿な。俺のナノマシンウイルスも」
「この魔術結界は私の魔力をより強化したもの。その特性は私を除き、結界内の全ての存在を腐らせる」
バルテリアが自身の右腕に違和感を覚えたので、そちらに視線を移した。すると、自分の腕がほんの少しずつではあるが、溶け始めていたのだ。
「たとえ生物であろうと、その特性には逆らうことはできません。魔力でうまく防御しているようですが、あなたの体は直に腐り落ちる」
「なるほど。つまり、俺が腐っちまう前にお前を倒さないといけないというわけか!」
彼は危機感を感じていくつもの石をいくつも取り出すが、すぐに腐り果てて使い物にならなくなってしまう。
「無駄ですよ。たとえ何千年と保存できる収納魔石でも例外なく腐らせ、塵へと帰します」
「ちっ。厄介な能力だな。だが、さっきから攻撃しない理由はなんだ? わざわざ距離離してるし、もしかして俺の力にビビっちまのか? その翼は見栄えのためだけの飾りなのかい? 熾天使ってのも大したことないな」
「飾りではありませんが、あなたを無暗に攻撃する必要もありませんからね。手痛いカウンターを喰らうのも困りますし」
プロメテウスは、相手は妙な兵器を数多く使っており、自分の知らない武器をまだ隠し持っているのではないかと警戒している。故に自分から攻撃したり近づいたりせず、一定の距離を保って時間を稼ぐことが最良だと判断した。バルテリアは話をしながらどう行動するかについて考えていた。
(やっぱり仕掛けてこないか。まあ、俺が向こうの立場でもそうするもんな。この結界がある限り、俺の死は確定している。向こうからすれば、このまま時が経つのを待つ方が良いと判断するのは普通のこと。仕方ない。できれば奴が近づいたタイミングでやりたかったが)
プロメテウスは、バルテリアが急にパンチをするような姿勢になったのを見て不審に思う。
「なんですか。今度は腕を伸ばす兵器でも出すつもりですか?」
「そんなのよりもっと良いものさ。しっかりガードしないと大変なことになるぜ。はあっ!」
彼が拳を繰り出した瞬間、プロメテウスは危機感を感じ、とっさに翼をバリアのように覆う。その直後、大砲を零距離で撃たれたかのような衝撃が翼を通して伝わり、大きく吹っ飛ばされた。
「があ!? これは」
「まだまだあ!」
彼は一瞬で距離を詰め、手刀を槍のように突き出した。その直後、巨大な何かに貫かれたような一撃がプロメテウスを襲い、体に風穴をあけられてしまう。
「くっ。この威力は」
「これで終わりだあああ!」
バルテリアが近づいて蹴りを繰り出そうとした瞬間、槍のような植物が地面から襲い掛かり、攻撃を中断されてしまった。植物の槍は即座に塵となったが、それでも攻撃を遮る壁にはなった。
「ちっ!」
「一瞬しか持ちませんが、こういう時は役に立ちますね。これ以上好き勝手はさせませんよ!」
そこから黒い翼が剣となって襲いかかり、距離を離されてしまった。
「やるねえ。ならばもう1度!」
彼が再びパンチを繰り出して空気の砲弾を放つと、巨大な蔦が現れ、壁となって攻撃を防ぐ。植物はすぐに腐り、塵となって消えてしまった。その間に開けられた風穴を修復し、もとに戻す。
「驚いたな。この攻撃を1度喰らっただけで見切るとは」
「遠当てのようなものですよね。似たようなことをする男は1人知ってますが、魔術を使わずにこんなことが出来る人は、あなたが初めてですよ。どういう武器を仕込んでるのですか」
「武器なんて仕込んでないさ。強いて言うなら俺の美麗なる肉体こそが武器なのさ!」
彼がかかと落としのような蹴りを繰り出すと、斬撃のような衝撃波が地面を抉りながら襲い掛かり、プロメテウスは咄嗟にその攻撃を回避する。
「蹴りだけでこの威力」
「百合の花は美しくも儚い。いついかなる時でも散らさぬように常に鍛え続けなければならない。俺は自分の魔術を活用して様々な訓練をし、この肉体を手に入れたのさ!」
彼の魔術、世界図書館は別のミズガルズの技術や知識を得ることが可能となる。それは何も兵器に関連することだけではない。体を動かす方法や鍛え方、己の体を武器のように扱う知識なども得ることが出来るのだ。彼はそういった知識を片っ端から吸収し、独自の理論を作り上げ、長い鍛錬の果てに、自らの肉体を強靭な兵器へと作り変えることに成功した。
彼は瞬間移動にも思えるような速度で接近して殴り掛かる。その攻撃は回避されるも、放たれた衝撃波が頬を薄く切り裂いた。
「くっ」
「喰らいな。突っ張りインパクト!」
彼は掌底を繰り出し、衝撃波を砲弾のように放つ。黒い翼で防御してもその威力は殺しきれず、大きなダメージを負ってよろめいてしまった。
「がはっ!?」
「これでトドメだ!」
そのまま顔を殴ろうとすると、地面から巨大な黒い槍が飛び出し、彼を空高く押し上げた。しかし。
「あっぶねえな。危うく風穴開くところだったぞ」
彼はその槍を掴んで受け止めており、ダメージはなかった。その槍を足場のようにし、彼はプロメテウスめがけて飛んでいく。
「止められたことは驚きですが、空中では身動きは取れないでしょう!」
突き出た槍から黒い矢が何発も放たれるが、彼はその攻撃を空中で飛んで回避した。
「なに!?」
「空中で身動きを取れない? そんな常識は俺には通用しねえよ!」
彼は空中を蹴り、隕石のように突撃していった。間一髪でその攻撃はかわされるものの、地面に当たった際の衝撃波や突風は躱しきれなかった。そして。
「ぐるおおおおお!」
硬直した一瞬の隙を突いて彼が煙の中から獣のようにとびかかる。プロメテウスは咄嗟に回避行動をとったものの、右腕を食いちぎられてしまった。
「があ!?」
「もういっちょ!」
「同じ手は喰らいませんよ!」
4枚の黒い翼から何本もの剣を作り出され、雨のように降りそそぐ。その攻撃を回避して詰め寄ろうにも、あまりの数の多さに距離を離さざるを得なかった。
「たく。厄介な能力だねえ。その翼」
「あなたの身体能力もかなり厄介なものですよ。ですが、この結界内でその身体能力は悪手でしたね」
バルテリアの体から血が流れており、体の腐敗も先程よりも酷くなってきていた。それだけでなく体内の臓器や血管、骨、筋肉も少しずつやられ始めていた。
(まずいな。やっぱりこの状態で今のように体を扱うのはよくなかったか。体へのダメージが酷くなってきている。さっきので決めれなかったのは痛手だったが、それでも負けるわけにはいかない)
彼の瞳は絶望することなく輝いており、プロメテウスは、それを見て密かにに笑みをこぼした。
「面白い。あなたは本当に面白い人です。出来れば、違う形で出会いたかった」
4枚の黒い翼の一部が切り離され、それが3つの円を作り出す。円は地面を紙きれのように切り裂きながら、バリアのように周囲に展開された。
「おいおい。ここに来てまさかのチキン戦法か? 男の癖に情けないな」
「先ほども言いましたが、無理して戦う必要はありませんからね。私は正々堂々と戦うなどという殊勝な心意気はありません。何を言われようと、常に戦いの中で最適解を選択し、確実な勝利を手にする。それが今の私の戦い方です」
「で、そのバリアが最適解だと?」
「ええ。あなたの身体能力は脅威ですが、近づかれなければ致命傷を負うことはない。ならばこのまま遠距離を維持し、あなたが腐り果てるのを待てば良いだけです」
「なるほど。確かに良い選択だが、その程度のバリアじゃ、俺の攻撃は防げねえよ!」
地面を思いっきり踏みつけると、プロメテウスは空中に高く飛んだ。その直後、地面から衝撃波が爆弾のように炸裂するも、その攻撃は届かなかった。
「おいおい。こいつを躱すのか」
「その程度の攻撃を想定していないと思いましたか? くたばりなさい!」
地面から黒い翼が飛び出し、それが手となって捕まえようと遅いかかる。バルテリアはその攻撃を飛んで回避し、そのまま一直線に向かって飛んでいく。そのまま円のバリアに切り刻まれるかと思いきや。
「言ったろ。その程度のバリアじゃ俺の攻撃は防げない!」
バルテリアは体の関節を意図的に外し、圧縮するかのように平べったくなってバリアの隙間を通り抜けた。そして、バリアの中で元の状態に戻る。
別のミズガルズで得た知識を基にして作り上げた技術、人体変化。自らの肉体を平べったくしたり意図的に関節を外すなどして、本来は不可能な動きを可能とする技。弱点はそれをしている間は攻撃できないことだが、その程度のことは彼にとって弱点にもならない。
「どうだ? こういうことは想定出来てなかっただろ!」
彼が殴り掛かろうとしたその瞬間、円から何本もの刃が放たれ、その体を刺し貫いた。
「あが!?」
「言いましたよね。その程度の攻撃を想定していないと思いましたか? あなたの馬鹿力は近接でこそ発揮される。ならば、近づかれた時の対策をするのは当然のこと。うまく心臓は避けたみたいですが、これで終わりです」
再び円から刃が放たれようとしたその瞬間、バルテリアは大きく息を吸い込み。
「ううおおおおおおおお!!!」
大声で叫んだ。その声量は鼓膜が破れるかと思うほどの痛みを生み、骨や筋肉がきしんだ。それと同時に円から放たれた刃を衝撃波で吹き飛ばした。
「ぐっ!? 声だけでここまでの威力を」
「喉が痛むから好きじゃないが、こういう時は便利だな!」
「!? しまった」
プロメテウスは咄嗟に回避しようとするも、彼は空中では動きを大きく制限される。それ以前にバルテリアの拳が眼前まで迫っていた。
「どらああああああああ!」
バルテリアは全力で殴り掛かり、モロに顔面にぶち当てて顔面を抉り取った。
「があ……この」
「とどめだあああああ!」
そこから手を槍のように突き出し、プロメテウスの腹に風穴を開けて地面に叩き落とした。その勢いはまるで流星のようであり、地面に墜落すると、巨大な衝撃波と土煙が舞う。彼はゆったりと着地して煙の方を見る。間違いなくかなりのダメージは与えられたが。
「ぐっ。あの野郎……カウンターで俺の腹に」
彼の体には黒い槍が突き刺さっていた。先程の攻撃の際、プロメテウスは攻撃を受けながらもカウンターで彼の腹を槍で突き刺したのだ。ただでさえ進んでいる腐食に加え、肉体の過酷使用によるダメージもあってボロボロになっていた。
「流石にきついな。だが、顔面ぶちこんでやった。これなら奴も」
倒せるかと思われた希望は打ち砕かれる。煙の中からプロメテウスが現れた。顔は半分近くなくなっており、体に風穴も空いてボロボロになっている。
「まだ……終わりません!」
彼は黒い翼を拳に纏い、ふらふらになりながらも迫ってくる。バルテリアはそれに対してじっと見つめるだけで何もしなかった。その拳が触れるかと思われた直前、その攻撃はなぜか止まってしまった。それと同時に魔術結界が崩壊し、腐食も止まる。
「ぐ……当たらないこと……分かってましたね」
「まあな。そこまでボロボロの状態じゃ、まともに動くこともできないだろ」
「悔しいですね……こんなところで……終わるだなんて」
彼は力つきてその場に倒れ、バルテリアもその場に座り込んだ。
「なぜ、あなたはそんなにも強いのですか…私と何が」
「意志の強さ。それ以外ないだろ。お前の意思は弱くて俺の意思が強かった。だから俺は自身の正義を貫けた。それだけのことだ」
「意志の強さ……ですか。私も……あの時、あの女の甘言にほだされなければ……いや、彼女を失わなければ……あの時の夢を失わずに」
「彼女? 恋人のことか?」
「幼馴染です。守りたかったのに、私が愚かなせいで、彼女を失ってしまった。だから私は、この道を歩むしかなかったんです。守りたいものを自ら破壊するような外道に……ヒーローは務まりませんから。だから、己の本性のままに暴れて……何もかも壊して、何をしたかったのかも見失って」
「……お前に何があったか知らねえけどな。大切な人を失ったからって、歩みを止めて良い理由にはならないんだぜ。守りたかったものを失う。確かにそれは辛いことだ。俺も何度も経験した。幼馴染を目の前で失ったり、百合の花を自ら枯らしてしまったこともあった。だが、だからこそ前に進まないといけないんだ。それで道を諦めたら、道を作るため、俺たちに殺された奴らはどうなる。失われたものは、守りたかった者たちの魂はどう思う。他人を理由に道を閉ざすようじゃ、そいつらも報われねえだろ。だから、何があっても道を歩くことを諦めてはならない。諦めたお前と諦めなかった俺。それが勝負を分けたのさ」
「はははは……なるほど。諦めないこと……それが大切だったんですね……答えを知れてよかった……あなたやカイツたちが強い理由を知れて……カリン。今……行きま……す」
その言葉を最後に、プロメテウスの命の灯は消えた。門に戻ると、兵士たちが出迎えてくれた。
「バルテリアさん、大丈夫だったんですか!」
「あの六神王を倒すとは素晴らしいですね! さすがは審判者!」
「結構しんどかったがな。カーリー用に用意してた武器も全部なくなっちまったし。体のダメージも酷いから、一旦撤退しないといけない。ここは任せるぞ」
「ええ!? わ、我々だけじゃあの天使たちや六神王は対応できませんよ!」
「問題ない。天使たちは打ち止めのようだし、六神王は全滅した。後はカーリーとか言う女だけ」
話している最中、彼は奇妙な気配を感じた。今までに感じたことのない異質な何か。魔物とも熾天使とも違う、この世界とは別の次元に位置するような何か。
「なんだ。王都で今何が起こっている。これは誰の気配だ」
その頃。召集された騎士団メンバーの内、6人ほどが広場で待機しており、暇を持て余していた。中には本を読んでくつろいでいる不届き者もいる。
襲来してくる敵たちはニーアやカイツなどの門前に待機してたメンバーが処理しており、敵が来ることは無い。また、避難民の誘導も既に終えているため、必然的に彼らがすることは無くなってしまったのだ。
「たく。ロキ支部長とやらがブーブー言うから、はるばるサウス支部から来てやったのに、これならあたしらいらなかっただろ」
「まあそう言うなよ。いざというときに対処するのが俺たちの仕事だ。だからガレッゾ、いい加減本を読むのをやめろ」
本を読んでいる男は注意されても、その行為をやめようとしなかった。
「良いじゃないですか。今は敵の気配もないし、六神王とかいう奴も既に全滅したっぽい。俺等がすることはもうないですよー」
「あのな。どんな時も気を抜かずに仕事をするのが騎士団のあるべき姿だ。それなのにお前は」
「そうそう。どんな時も気を抜かないようにすること。これ、戦いの鉄則ですよ〜」
くつろいでる男の後ろから、突如聞こえた知らない女の声。そして放たれる異質な魔力が、騎士団メンバーたちに恐怖を与え、一瞬で臨戦態勢を取った。
そこにいたのは1人の女。血のように真っ赤に染まった両目。大人しめな顔つきと垂れた目。そして黒い液体を下着のように纏っている。武器は、黒く槍のように細長い棒。騎士団内で共有されているカーリーという女の外見そのものだった。
「き、貴様! 一体どうやってここに侵入してきた!」
「そんなのいちいち話す理由があると思いますか〜? さてさて。無能で無様な六神王もいなくなっちゃいましたし、私も本気で行きましょうかね〜。手始めに、ここにいる人たちを皆殺しにしましょうか」
「そんなことさせるかあ!」
「待て。まずは相手の出方を!」
メンバーの制止を無視し、1人の騎士団員が斬りかかろうとしたその瞬間、彼はなぜか彼女の横を通り過ぎていたのだ。
「えっ……なんで」
男は理由もわからぬまま、一瞬で首を斬り落とされた。
「な、何が。隊長!」
「落ち着け! 奴がどんな魔術を持ってるか知らないが、また使われる前に一斉に」
話していた男の首は突然吹き飛んだ。彼女はいつの間にか彼の横に立ち、その首を斬り落としたのだ。
「う、うわあああああ!? 隊長おおおお!」
「この。死ねカーリー! バーニングキャノン!」
錯乱した一人の騎士団員が炎の砲弾を放ち、彼女に直撃して爆発を起こす。しかし、彼女の体は無傷であり、火傷の跡は全く無かった。
「馬鹿な。俺の魔術を喰らって無傷だと!?」
「この程度の攻撃。防ぐ必要もありません」
「この野郎おおおおお!」
2人の仲間を理由もわからない攻撃で失っても尚、臆する事なく騎士団員たちは立ち向かったが。
「魔力解放 風斬!」
魔力が見えない風の斬撃となって解き放たれ、団員たちの体をバラバラに切り裂いた。
「全く。1人くらいは良い戦果を取って来て欲しかったのですが、やはり外からの輸入品はだめですね。憎しみや怒り、欲望を煽っても輸入品では限界がある。信用できるのはやはり」
彼女が指を鳴らすと、何も無い所から1人の少女が現れた。力なく横たわっていて、左目は赤く光っている。そばかすがあり、耳が片方ない。それに加えて口が裂けていて歯も気味の悪い青色になっていた。目の焦点も合っておらず、服装もめちゃくちゃに来ている。明らかに歪な存在だということがひと目で分かる存在。
「自分で1から作り上げた国内産ですね。たっぷり働いてもらいますよ。デウス・キメラ」
彼女は少女を無理やり立たせ、黒い棒で壁に突き刺し、磔のように固定した。次に自身の体の一部を液体化して手のような形をいくつも作る。それらで少女の両手の中指を突き立たたせ、右手の中指を上に、左手の中指を下にしてくっつけた。
「これで良し。さあ、始めますよ〜。死者を生者に。生者を死者に。今こそ、新たなる世界の構築を。魔術結界 逆転せし六道輪廻!」
魔術結界が発動し、王都全体が赤黒い空に包まれた。




