エピローグ
瑠璃の膝枕で俺は寝ている。瑠璃は耳掃除をしながら不満そうに呟いていた。
「あのさ、全然耳垢でないんだけど?」
「俺にどうしろって言うんだ? 二人で交互に毎日耳掃除して出る方がおかしいだろ?」
昼休みに食事が終わった後、瑠璃は保健室のベッドで耳掃除をすることを熱烈に求めてきたんだ。ちなみに昨日は美鈴が同じ行動をとってきた。
「ボクのときは、もっと真剣に出してくれてもいいと思うんだけどな」
瑠璃が何を言っているのか理解出来る奴がいたら、絶賛募集中だ。
「真剣になったら耳垢が出るわけ?」
「ほんとにキミって訳がわからないよ。耳掃除させてくれるのに、セックスはダメなんて。変な性癖持ってるんだね。でも好きだよ」
「変じゃないっ。耳掃除に何を期待してるんだ?」
「え? だけど、耳掃除って、命を預けてもかまわないって言う意味でしょ?」
「初耳だ」
「耳掃除をしている途中で殺されることってよくあるでしょ?」
「ないっ。そんなの聞いたことない。どんだけ殺伐とした世界だよ」
俺が呆れたとき、保健室のベッドを仕切るカーテンが突然開かれた。
そこには真っ赤な顔をした如月がいた。
如月は震えながら声を上げている。
「あなたたち、なんてふしだらなことをしてるのっ。学校でセックスするならまだしも、みみみみみ耳掃除なんてっ。やっぱりあなたは悪魔ねっ。天使が耳掃除なんてっ。そんな恥ずかしいことあり得ないものっ。幸太さんももっと自分を大事にするのよ。そしてもっと学校の風紀というものを考えなさいっ」
俺はその言葉を聞いて、天使の世界も殺伐としているんだなあと思った。
やはりこの世界が一番だ。
読んでいただきまして、大変ありがとうございました。
これで瑠璃編は完となりますが、是非評価をお願いします。
それから、天使と悪魔はもちろん設定がありますが、全て読者の想像に任せて名前は出さない方針です。
それと、ほぼ同時進行で、「猫耳娘が大切にする宝物と、 狼少女の優しい嘘」も投稿しています。その続編の「魔法少女と猫耳娘の夢物語」を書き始めています。もしよろしければそちらもご覧いただければ幸いです。
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