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世界が平和に戻るなら。  作者: 柏木 慶永
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第14話 狩人祭2日目 その3

 俺は、ダッシュで模擬店に戻りながら、今回のブロック分けの意味が無いことに気づく。

 今回の、エントリー者は合計16組。

 実際に、書いてもらえばわかるが、ごく普通のトーナメント表が完成する。

 うん……きっと、ブロックを分けることにより、感心の向上を目指したんだろう……ト

ーナメント表製作者のミスでは無いだろう……きっと……。

「あっ!」

「どうしたの、急に驚いて。」

「これ、グループ分け必要ないじゃん!」

「え?気づいてなかったの?」

「うん……まぁ、いいか。」

「しっかりしてよ、実況委員長かつ、トーナメント表製作者さん。」

 なぜだろう、急に寒気がした。まさか、さっきの予想があたりでもしたのか?

「っと!おまたせ!」

 今回は、昨日よりも混んでいない……どころか、全くお客さんがいない。

「おう!おかえり!いやぁー今回は楽だったわ!」

 俺は、模擬店に入る。

「あ……午後な、試合あったわ。てなわけで、午後も少し頼んだ!」

「おう、この程度ならいいぜ!」

 ドタドタドタ……。

「蒲焼ください!」

 さっきまで、がら空きだった模擬店が嘘のように混む。

「これは、これで悲しいな……。」

 嶺岸が、確認した掲示板の情報曰く、俺が、店に居るか居ないかを確認する、人間が何

処かに居るらしい。

 つまり……混んだ理由は、俺にあるらしい。

「同じ材料なのになんで、こんなに差がつくんだ……。」

「なんか、すまん……。」

「屈辱……台本と違う。」

 刹那……本当に、何があったんだ……。

「っと、蒲焼焼けたぞ。」

 自分でも、納得のいく出来の蒲焼が焼き上がった。

 芳ばしく、いい油のノリ、そして少しのアクセントとしては、完璧な焦げ目。

 それを、芽城が装った白米に載せ、特製ダレをご飯にも馴染む位にかける、仕上げに山

椒とステータス無変動調味料(適当に命名)をまぶす。

 途端に、食欲をそそる言葉にならない香りが一気に模擬店から外へと広がる。

 ひたすら、この作業を繰り返す。

 お客さんのために。

 人々の笑顔を考えながら、今ある感謝の気持ちなどの善意的感情を一つ一つの皿に込め

る。

「お、終わった。」

 佐々木も、流石に疲れたのか、いつもの熱血さが言葉に出ない。

 午前の部が終わったので、休むことなく昨日と同じように、弁当配達をする。

 即座に、教室の扉を開く。

「あ、お兄さん。お疲れ様です。」

 時雨さん……人違いでは?

「いま、人違いでは?って、思いましたね?あってますよ。」

 俺は、どうやら時雨の兄になったらしい。

 悪い気はしない。むしろ……。

「へぇ~その子が、私の勇輝の心ドロボーかぁ~願ちゃんと違い、おしとやかで可愛いじ

ゃん!でも、勇輝は私のだからねぇ?」

 時雨は、思考停止する。

「は、はぁ……。」

「あ、いい忘れてたぁ!勇輝の妻で~す!」

「はい、お兄さんのお姉さんですね。」

 姉さんは、少し退く。時雨は、余韻に浸っている……なんで?

「で、姉さん。なにか御用?」

「勇輝であそb……勇輝と話そうと思って!」

 よし、ダメだ。追い出そう。

「はい、お帰りください。ここ、生徒以外立ち入り禁止なので。」

「……逆らったら、どんなバツを与えてくれるの?」

 なぜだろう、セリフと表情が全くあっていない。なんで、喜んでるんだコヤツは。

「ここにいた。帰るよ、七絆。ほんとに、どうしようもないほどのブラコンなんだから。」

姉さんの後ろから、見覚えのある、いつも冷静な女の人が現れる。

「真島さん。ホントに面倒な姉が毎度お世話になってます。」

「性格は置いといて、実力は本物ですからね。私も、助かっているのでどっちもどっちで

すよ。」

「えぇ~それどういうことぉ~私、性格悪くないよぉ~!」

 真島さんは、姉さんの襟を引っ張り、教室を退室する。

「いいから、出る!」

「く、首がジマルヨォ……。」

 真島さん、たまに抜けてんだよな……。

「とっ、おまたせ、はい。弁当。」

「わーい!お兄さんの手作り弁当!」

「ところで、なんでお兄さん?」

 時雨は、ジト目になる。

「私が、お兄さんと呼ぶの、嫌ですか?」

 俺は、目をそらす。

「嫌では……ないかな。」

「じゃあ、いいじゃないですか。あ、お弁当。いただきまきゅ!」

 順調だったのにな……。

 時雨は、大きく落ち込む。が、食事は続く。

 その後、願も教室に戻ってきて、食事を済ませ、会場に再び向かった。

 今回も、時雨が盛大に噛みながら応援の一言を伝える結果になった。

 俺は、あれ以上あの噛み方されたら萌え死ぬと悟った。

 いや、あれで死ねるなら本望か……いや、マジで……そうでもないな、うん。

「試合開始まで、あと2分です。ご覧になりたいお客様は御急ぎください。」

 もう、この会場のフィールドからの光景には見慣れてきた。

 違うところを挙げるとすれば、人数が段々と勝つに連れ増えていっているところだろう

か。

 いや、当たり前といえば当たり前なんだが、スポーツと同じで、見るのと、実際にする

のでは、いろいろ違うところがあるんだ。うん……。

 ちなみに、今回の相手は時間に余裕を持ち、待機してた。

 見た目は……どう見ても、場違いな存在な気がする。

 いくら、狩人は制服以外に決まった指定のものがなくても、下駄はないだろ。

 しかも、居合刀なんてマイナーな武器を……。

 見た目も、侍に無理やり軍服を付けたようにしか見えない。

 トーナメントに出れるほどだから、そこそこの実力者とはわかるんだが……たしか、居

合刀って、狩人界のネタ武器とまで言われていなかったか?

 どれだけ、ステ振りに力を入れても、範囲の狭い高威力の武器にしかならない上、一度

居合をすると、もう一度体制を直すのに、かなりの時間を使用する。

 正直、俺は使ったことがあるが、二度と使いたくはないと思ったほどだ。

 しかも、複数のゼロに囲まれると一人の場合、死が確定する。

 そんな武器を、どう使うんだ?この侍モドキは……いや、むしろ本物かもしれん。

「指定の時間が、来ました!審判さん!よろしくおねがいします!」

 もう、お決まりの、同じ角度の礼、同じ音程、同じ長さのホイッスルが鳴った。

「尋常に。参る。」

 侍は、大きく重心を下におろし、俺に向け地面に平行になるように刀の腹を傾ける。

 そして……

 あっぶねぇ……。

 侍は、俺が元いた場所にめがけ、人間離れした速度で移動し切りかかっていた。

 速さは、見たとおりわかったが、それ以上に、威力だ。

 俺は、いま侍がいる場所から、つまり元いた場所から、10メートル右に、飛び込みなん

とか、侍の刀を避けたが、その刀を振ったときの風圧がここまで来ている。

かわしたから良かったものの、アンナのまともに喰らえば、骨の一本はアーマー越しにも、

折れていただろう。

攻撃範囲が狭いだけで、風圧の範囲は広いのな……てか、あの威力、高威力の3文字で

収めていいものじゃないだろ。

「ふむ。よくかわしたな、五十嵐 勇輝殿。」

 殿……ダメだ、口調までもが侍じゃないか。

「剣で、受けなくてよかったと心から思いました。」

「なら、今度は貴殿の剣を狙うとしよう。避けると言うなら、それも考えて狙うまでよ。」

 そして、侍の体制が整ったことを確認した。

 今、あの大きなチャンスにとどめを刺さなかったことを後悔することになった。

 もう一度、かわすことを試みるか……いや、あの侍なら避ける場所もお見通し出来るだ

ろう。

 そう、俺の本能がいっている。間違いない。

「では、五十嵐 勇輝。覚悟!」

 一か八か、剣で受けきれることにかけよう。むしろ、受けきれなくても、剣で受けない

と、確実に負ける。

 俺は、意識を両足と剣を支える手に集中させる。

 受けきれるかは、わからないが剣を守りの体制に構える。

「懸命な判断だ。いざ尋常に、勝負!」

 侍は、さっきよりももっと、重心を下げ、自分の体もねじる。

「これが、某の全力。」

 さっきのでも、手加減をしていた。だなんて、本当に人間か?この人は。

 侍は、さっきの2倍近くの速さで向かってくる。

 ともかく、耐えるしか無い!

 幸い、BN-Rの武器は絶対に折れることはない。折れたら、大変だもんな。

 剣に、尋常じゃないほどの重みが、加わった瞬間。

 悲鳴に、近いような高い武器同士の接触音が、鳴り響く。

 そして、俺の右手から全身へと、痛みが雷のように流れる。

 ただ、痛みがあり、俺が戦闘不能な状況になっていないことから、受けきれたことはわ

かる。

 今のうちに、トドメを。と、頭では思うのだが、反動が大きすぎて、動くことが出来な

い。

 侍は、早くも立て直し、距離をゆっくりと取る。

「仕切り直しでござるな。」

 その、瞬間。体は、やっとのこと動けるようになる。だが、右手はまだ、ノイズが走る。

 こんな、やり合いを繰り返していれば、ジリ貧になり確実に負ける。

 それにしても、この右手の感覚……どこかで。

 その瞬間。俺は、これが痛みでは無いことがわかった。

 この、ノイズは、俺が、中学の頃。授業が終わり、放課後になれば、ほぼ毎日体験した、

痺れのような感覚。

 一緒に、狩人高校を目指そうとした、相棒の片手剣。聖路と思い込みながら、同じよう

に狩人を目指していたクラスメートと、剣をぶつけ合った。あの時の感覚。聖路が、死ん

でから……殺してからは、みんな来なかったのでそれ以来の感覚。

 勘違いなら無残に負けるが、俺は、自分の感覚を信じたい。

 俺は、目の前の侍が、構えると同時に、剣を後方下斜めに移動させ、右足も後ろに下げ

る。

 そして、癖なのか、実際に効果があるのかわからないが、左手を折り曲げ、心臓部より

少し前に持ってくる。

「ほう。真っ向勝負でござるな。期待するでござるよ。ただ、勝たせてはもらいますがな。」

「いざ、尋常に……」

 侍は、より真剣な表情へと変わっていく。どうやら、気にでも触ったのだろう。

「「勝負!」」

 掛け声に、合わせ侍と俺は、衝突するかのように、前進する。

「(まだ……まだ………………今だ!)」

 俺は、全力で停止し、さっきまでの加速を殺さないように、勢いよく、左斜め上へと剣

を挙げる。

 侍は、その俺を無視するかのように通過していく。

 しかし、刀を抜刀してはいない。

「某の、負でござるな。見事!」

 そして、アーマーの破壊音がなる。

 そういや、初めてまともに聞いたな。

 それを確認した、審判はホイッスルを鳴らし、試合が終了する。

「し、試合、終了!真っ当な、決闘のような試合に勝利したのは……五十嵐 勇輝選手!

誰もが、予想していなかった!1年生が決勝進出!狩人祭が、始まってはじめての一年生

が決勝進出!」

「それだけでなく、Aブロック優勝も五十嵐選手になります。これは、インタビューも見

ものですよ。」

 ……え?インタビューあんの?……なんも、浮かばん。

「では、五十嵐選手!放送室前のインタビュー場までお越しください。」

 ……?そんなの、あんの?ダメだ、頭の整理がつかん。

「とりあえず、勇輝くん!標準語に戻って!」

 完全に、忘れていた願が、冷静に戻る手助けをしてくれる。

 俺は、願に武器に戻って貰うべく、手を離す。

 武器に変身する、瞬間と同じ光が剣にかかり、願の姿へと戻る。

「とりあえず、そのインタビュー場に行こっか!」

 なんで、お前は楽しそうなんだよ。

俺は、いやいや願に引っ張られながら、インタビュー場に向かうことになった。

「(……本気で、なんて言おう……適当に、真面目そうに言えばいいか。)」

 むしろ、それ以外の方法を知れるなら知りたい。

 

インタビュー場に着くと、拍手で迎えてくれる、お客さん。毎度、お世話になっている、

新聞の記者などの新聞社。あと、馬鹿なくらいに大きなカメラを、回しているテレビきょ

k……え?テレビ放送されるくらい、大きなことなのか。

 おいおい、普通に試合よりも緊張するぞ。

 っと、平常心、平常心。

 インタビュー場というだけあって、インタビューなれしていそうな人が、台の端には立

っていた。

 メガネに、スーツ……本物のアナウンサー?だな。

 もう、どうにでもなってくれ。

「では。まず、武器の願 叶さんにインタビューしていきたいと思います!」

 おぉ、きちんとカメラ目線。

 完全に、願の存在を主張しつつも、自分の顔の美しさも完璧な角度で移りつつ進行して

らっしゃる。

「まず、性別が異なる、パートナーは珍しいですが、その件についてどう思いますか?」

「そうですね。クラスの人数上、一組は絶対男女ペアが出来るので仕方ないと思いますが、

こんな、大物が残るなんてラッキーとしか言えません!」

 お前、真っ先に俺に申請しに来たよな?ワイロ入学生よ。

「なかなか、ポジティブな考えですね……でも、確かにラッキーかも知れませんね!では、

次の質問。パートナーについて、どう思いますか?」

「そうですね、家事全般も出来る上に、他種類の武器を使いこなせる。私には、もったい

ないかもしれない、頼りになるパートナーです。」

 全くだ。ワイロ入学生。聖路が、生きていたならお前なぞ、どうなっていたか。

「では、まだまだ質問したいのですが、時間の都合上、最期の質問です。」

 カンペさん。表情でわかるぞ。こいつに、質問しても猫をかぶり、高感度をあげようと

しようとしていることを、悟った上に、番組的に需要が無いことも判断したんだな。

 さすが、プロ。

「正直、彼のことを男性として、どう思いますか?」

 おいおい、質問が思い浮かばなかったとしても、それはないだろ……。

「文句の付け所のない、完璧な男性だと思います!」

 なに、適当なこといってんだ、こいつは。

 そして、シャッターを多く切るな、新聞社。

 お前、明日の朝刊、この話題で飾ったら、訴えるぞ。

 そして、最初からシレっといた姉よ、明らかな落ち込み方をするんじゃない。

「つ、次に、狩人の五十嵐 勇輝さんに質問です!」

 アナウンサーさん、流石に願の時、手抜きがひどくないですか。

「このような、告白を受けて五十嵐さんは、どう思います?」

 それ、いるか?

「そうですね、パートナーとして見ていて、女性として見たことがなかったので、今は、

なんとも言えませんね。」

 正しく言えば、面倒な娘くらいにしか見てない。

「そうですか、五十嵐さんは、狩人として堅実な人なんですね!」

 むしろ、正反対かも知れないと思い、アナウンサーから少し目をそらしてしまった自分

がいたことは黙っておこう。うん。

「次の質問です!五十嵐さんにとって、ゼロとはなんですか?」

 最近、この部類の質問が普段から多い気がする。

「親友を殺す、悲しい行動をとらせることを、自分にさせた、憎き黒い獣ですね。一刻も

早く、正式な狩人の即戦力となり、この手で滅ぼしたい生物ですね。」

 アナウンサーは、多少驚いたが、すぐに、仕事顔に戻り、質問を続ける。

「即戦力……となると、昨年度最強狩人。というより、狩人という職が出来てから、ずっ

と最強の座を降りたことのない狩人に勝つつもりですか!」

「そうですね。実際に、数年前に、自分の姉がその狩人に、勝ってますしね。姉にできて、

自分にできない。なんてことは、絶対したくないですし。なにより、自分はゼロを早く絶

滅させたいですからね。」

「そこまで、自信をお持ちということは、恐らくBブロックを勝ち上がってくるであろう、

カラトス・響さんとの試合は余裕ですか?」

「残念なところ、響先輩の情報は双剣使いってことくらいなので、なんとも言えませんが、

負ける気で挑む気は、ないです。狩人の即戦力になるためなら、今の狩人主に負けている

暇はないと考えています。」

 アナウンサーは、俺の度胸の座り方に感心している。

 ここまで、言ったんだ。負ける訳にはいかないな。

「では!早くも、最期の質問になります!先程、会話に出てきた、五十嵐 七絆さんです

が、かなり勇輝さんに、過剰な好意を抱いていると、よく耳にしますが、どう思いますか?」

 最後の質問がそれとは……締りないな……。

 あと、そこの姉。変に期待を浮かべるんじゃねえよ。返答に困る。

「はっきり、言うとするなら……その部分さえなければ、自慢の姉。で、済んだのですが、

それが、あるために恥さらしの姉ですね。」

 俺は、今までにしたことのない笑みを、本人へと向ける。

 落ち込んでいるだろうという予想とは裏腹に、姉本人は、歓喜に満ちていた。

「自慢の姉♪ぐへへぇ~!」

 ダメだ、少しでもオブラートに包もうとしたのが失策だった。

 この、ポジティブお化けには、褒め言葉に連なる発言を言わずに、ストレートに言わな

くては意味がない。

 もういっそのこと、あんなの姉は恥です。とでも……いや、この姉なら、『恥』の、単語

もポジティブに変換してしまうかも知れない。

 アナウンサーは、俺の視線の先の存在を見て、察してくれたのか、小声で「大変ですね

……あなたも。」と、声をかけてくれた。

 俺は、アナウンサーさんに少しでも分かってくれたのが大変嬉しいと思う。

「では、インタビューは以上です。決勝戦!頑張ってください!ありがとうございます。

本日は、Aブロック優勝おめでとうございます!インタビューにご協力ありがとうござい

ました!現場からは、以上です!」

 そのセリフ、生で聞くと、なんか……かっこいい。

「まもなく、狩人祭二日目。終了いたします。」

 インタビューが終わった瞬間に、その放送が流れた。

 あわてて、時間を確認すると、確かにもう時間であった。

 結局、午後は模擬店任せてしまったな。

 なんか、申し訳ない。

 

 その後、刹那が集合場所に呼びに来てくれて、集合し、軽くAブロック優勝を1-1のみ

んなが、祝ってくれて、解散になった。

 

 そして、昨日のようなメチャクチャな姉が家に来ることはなく、いつも通りの家事など

を、済ませて、落ち着いて、眠れる一日になった。

 明日から、2日は試合がないため、実は結構痛めた体をゆっくり休めれる。

 あと少しで、あと少しで、即戦力狩人のチケット(けんり)が手に入るよ。聖路。

 俺たちの、夢に一歩近づけるんだ。

 そんなことを、考えながら完全に眠りについた。

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