表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
却下の #ライトレ 鍛錬記  作者: 却下
2/2

第二回

前回に引き続き、アプリ『ライトレ』を使った三題噺作品を投稿してゆきます。

今回は『ライトレ』3つ、及び、Twitterでフォロワーさんからいただいたお題で作成したもの2つをまとめました。今後も5つ完成する毎に此処に保存するようにしようと思います。


※アプリの紹介

iPhone、iPadアプリ「ライトレ-三題噺-」

落語の三題噺をアプリ化。与えられた3つのお題を使って物語を作ります。時間制限や文字制限など自由に設定出来る機能も搭載

あなたの文章力が鍛えられます。

#ライトレ


①お題:ノイズ,有名,歌

武道館を埋めるほど有名なバンドのライブに招待された。ステージど真ん中でキラキラ輝いている彼女は、数年前までは歌が少しうまい普通の友達だった。周囲のノイズに惑わされなかった彼女に、もう僕の手は届かない。

→コメント:自分にしては珍しく、程良く片仮名を混ぜてみたが、うまく溶け込んでいるようで何よりである。かなり端折ってしまったので、読者に不要に想像や連想を強いてしまう結果となった。それもこれも、なにぶん字数が……否、ライトレはそういうものだ。


②お題:サッカー,触手,監督

極東最上級監獄「パノプティコン」囚人規則第一。監督員ノ指示ハ絶対服従。第二。違反セル男囚ハ「サッカーボールノ刑」二処ス。第三。違反セル女囚ハ「欲望ノ触手」ノ刑二処ス。第四。食料及ビ娯楽ハ自給自足セヨ。

→コメント:「サッカー」と「監督」を安直に繋げないようにしたことは自分を褒めたい(無駄な努力である気もするが)。「触手」の使い方に戸惑ったが、どうしても性的なことしか思い付けなかったため、せめてもの努力として、「欲望の触手」という語彙を生み出してみた。


③お題:錠剤,怖い話,化粧

君が飲んだ錠剤にまつわる、怖い話。ある女が、化粧のし過ぎで、自分の本当の顔が分からなくなったそうだ。

ところで、この錠剤だが、依存性はあるものの、新陳代謝を促進する効果を持つ。ふふふ、毎度あり...。

→コメント:「怖い話」という語の使い方が気に食わない上に、第一段落と第二段落の繋がりや関係性もボロボロ。自分としてはこれは駄作である。


④題:サッカー、卵、新幹線

 サッカー少年はよく、「ボールは友達」という。だが、僕はその言葉が大嫌いだ。その友達を蹴り飛ばして遊んでいるのだから。

 彼らが蹴り飛ばすのはボールだけではなく、文字通り「友達」も蹴り飛ばす。自慢ではないが、僕は幼少期からサッカーが得意で、サッカークラブでも「選手の卵」と呼ばれていた。

だが、卵はとても脆い。握るだけで呆気無く潰れるくらいなのだから、蹴り飛ばされたら、無事では済まない。僕は足の靭帯を損傷し、サッカーを続けることが出来なくなった。先生たちも「悪いのはキミだ」と責め立て、僕はサッカーを憎むようにすらなった。

 大人になり、仕事も軌道に乗り、ただの移動の為の足でしかない新幹線に乗る時もグリーンシートを使うような身分になった。

 新幹線が速いのだとわかるのは、車外の人間だけだ。新幹線に乗っている客は、車内の快適さのためか、高速で進んでいても、停まっているように感じてしまうのだから。

→コメント:制限字数が3ツイートだったので、比較的のびのび書くことが出来た。出題者のフォロワーさん曰く、幼少期の「サッカーは友達」の部分が最後にきちんとかぶせてある点が良いとのこと。また、過去A+過去B→現代Aという構造に加え、あと現代Bの要素が入っていたら前後がつながってもっと面白くなるのでは、とのご指摘を頂戴した。


⑤お題:雨、妖怪、性別

 「西洋の淫靡な妖怪サキユバスに襲はれた。女の私には害を為すことは無からうと思つてゐたが、性別の壁も部屋の壁も時の壁も無意味で、寧ろ私は甚だしく虜となつて了つた。」

 ベルリンのホテルになぜ日本語の本があるのか不思議に思い、読んでみた。戸を叩く音は、大雨がかき消してしまった。

→コメント:これも④と同じきフォロワーさんの出題。制限字数は140字であったため、多少いろいろ凝って書くことが出来た。しかし、性別はもう少し掘り下げて有機的に繋げたかった。自分としては、全体にまあ悪くない出来なのではないかと思う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ