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シラユキ姫

「わぁ!」

「起きた?」

「起きたんだね」

「わあわあ」

「これは大変だ!」

「すごく美人だ」

「君はだーれ?」


目が覚めると、小さなベットに寝ていた私を囲むように小さな人が並んでいる。


「あの…ここは?」


「えぇ!」

「ここは僕達の家」

「その通り」

「その通り!」

「何でここにいるの?」

「何でもいいよ、別に」

「…だーれ?」


「私、どうしてここに…?」


「分からないの?」

「記憶、ないの?」

「大変だ」

「大変だね」

「大変だよ」

「んー」


「ごめんなさい、1人が喋ってくださるとありがたいわ。」


「じゃあ僕が代表!」

「はーい」

「えー」

「…」

「…」

「…」


「突然お邪魔してごめんなさい。すぐに出ていくわ。」


「別に大丈夫なのに、もうちょっとここにいなよ!」


「いいえ、お気持ちだけで大丈夫よ。ありがとう。」


「分かった、寂しいけれど、またおいでね!」


「ええ、ありがとう。パンは焼いてコーヒーは淹れ直しておきましたわ。どうもありがとう。」


「ううん、大丈夫!ありがとう!」



「………だーれ…?」





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