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つまり末永く養ってくれるってことですか?  作者: なおほゆよ
学園じゃないラブコメ編
56/57

ニートに私を住まわれて…

Mr.X「ふっふっふ、デスゲームに巻き込まれた哀れな子羊達よ、御機嫌よう」


兎歩町中のテレビには奇妙な仮面と黒いマントを身にまとったMr.Xの姿が映っていた。


Mr.X「様子はどうかね?元気に殺し合いをしないるかね?。なんでも最近、裏でこそこそと動き回り、私の正体を暴こうとしている愚かな連中がいるようだが…今日はそんな彼らに制裁を加えに来たのだよ」


モブ島「制裁だとぉ!?」


モブ山「やれるもんならやってみろ!!」


Mr.Xによって告げられたデスゲームが始まってからはや数日、Mr.Xに対抗しようと町の中で形成されたレジスタンスの本部である学校の一角でモブ島とモブ山は他の生徒達と一緒にテレビに映っているMr.Xに吠えていた。


モブ島「こっちとら、命をかけてお前には歯向かってるんだ!!」


モブ山「そうだそうだ!たとえ脅されようが!傷つけられようが!殺されようが!俺たちの心に宿る魂まで侵すことは出来ない!!」


モブ島「むやみに俺たちに手を出せば、Mr.Xに対する敵対心は大きくなり、Mr.Xに刃向かう勢力は増えて行くばかりだ!!。さぁ、テコでも動かせない俺たちをどうやって制裁を加えるというのか、教えてもらおうか!?」


テレビを前に熱く語るモブ島とモブ山。彼らの意思は硬い。例えこの身を引き裂かれようとも、Mr.Xに対する牙をしまうことはないだろう。


そんな彼らにMr.Xはこんな言葉を告げた。


Mr.X「ふっふっふ、これを見るがよい!!」


そう言ってMr.Xがテレビに晒したのは一冊の薄い本だった。


そして、表紙には半裸になったモブ山とモブ島がネットリと絡みつく姿が映し出されていた。


モブ山「なっ…ま、まさか…」


Mr.X「ふっふっふ、貴様らには罰として、この『モブ島×モブ山〜もう誰にもお前をモブなんて言わせない』のエロ同人BLを町中に散布してやったぞ!!」


モブ島「なんだとぉ!?!?」


Mr.X「全3話!合計三十六ページにも及ぶ大長編BL同人!しかも全ページフルカラーという豪華3本立てエロ同人BL!!ここまでくればもう薄い本なんて言わせない!!この熱くて厚いエロ同人BLを500部印刷し!兎歩町のいたるところにばら撒いてやったぞ!!!」


モブ島 モブ山「や、やめろおおおおお!!!!!」


モブ島「こんなクソみたいなエロ同人BLを500部も印刷しやがって!資源の無駄じゃないか!!」


モブ山「そうだそうだ!!そもそも俺たちみたいなモブの絡みなんて一体どこに需要があるというのだ!?」


モブ山とモブ島が画面を前に叫んでいると、心なしか、周りの女子達から腐った目で見られている気がした。


女子「今度はモブ山君とモブ島君か…意外な組み合わせだね」


女子2「意外だからこそ、そこに萌えるよね」


女子「さすがMr.X様、腐った私たちの気持ちがわかってらっしゃる」


モブ島「………」


モブ山「………」


突き刺さるような腐の視線が四方八方からモブ島とモブ山を捕らえる。


彼女達の脳内では既にモブ島とモブ山が一戦交えているのだろう。


脳内でとはいえ、自分が汚されていくことに身が震える思いでいっぱいになった。


モブ島「やめろ…やめてくれ…もうこれ以上俺たちを汚さないでくれ…」


モブ山「俺は童貞なんだ…誇り高き童貞なんだ…」


そんな辱めを受けているモブ山とモブ島を尻目に、周りの女子は腐った発言を繰り返していた。


女子「これ、逆のパターンもありだよね?むしろそっちが正義だよね?」


女子2「いや、Mr.X様がこのカップリングと決めたんだ、間違いないに決まってる」


女子「いや、やっぱりこれは逆のパターンだよ!!」


女子2「いや、これであってる!!」


女子3「これは…至急、薄い本を手に入れて検証せねばなりませんな…」


Mr.Xに逆らうこと…それすなわち腐女子どもの餌になると同義。


これまでもMr.Xに歯向かおうと考えた勇者は数知れず…しかし、彼らは皆、Mr.Xの手によって飢えた腐女子どもの糧となって言ったのだ。


腐った女子の力は凄まじく、かつての勇者達もみな、ライオンの檻に入れられたウサギのごとく餌になるしかなかったのだ。


モブ島とモブ山もモブだけど、Mr.Xに仇なす勇者に名乗りを上げたが、現にこうやって腐に蝕まれ、その気力も尽き果てようとしていた。


パツキン「やめなさい、これじゃあMr.Xの思惑通りよ」


そんな中、それでもMr.Xに刃向かおうとしている者もいた。


そう、現生徒会長であるパツキンは女性であるため、腐の餌食とはならないのだ。


そう、彼女こそがこの町に残された唯一の希望、勇者達の道標の火を灯す女神なのだ。


パツキン「みんな!目を覚まして!。これじゃあMr.Xの思惑通りよ!!…っていうか、モブ島とモブ山とか誰得なのよ!?」


女子「誰得とかそういう問題ではない」


女子2「誰得から精力を抽出することこそ、腐女子の力よ」


女子3「例え需要が無くとも、そこに萌えを見出すのが我々の使命」


モブ山「…ダメだ…腐ってる」


モブ島「遅すぎたんだ…」


パツキン「諦めちゃダメよ、二人とも。…例えどんなに脳内で汚されようとも、あなた達は立派な童貞よ。誇りなさい」


モブ山「会長〜、一生ついていきます」


モブ島「どうか姉御と呼ばせてください」


町中の女性が腐りゆく中で、唯一鮮度を保った女神に二人は忠誠を誓った。


この人についていけば大丈夫だ。


例え脳内でどんなに汚されようとも、この人は俺たちの道しるべとなってくれる。


勝利の女神はここにあり…。


二人がそんな風に生徒会長を讃えていると、パツキンの懐からパサリと一冊の本が落ちてきた。


表紙にはどこか見覚えのある二人の半裸の男がネットリと絡み合う様子が描かれていた。


タイトルは…『チンピラ前生徒会長×ニート〜お前には俺の全てを託したい』


モブ山「………」


モブ島「………」


パツキンの懐から落ちてきたものをバッチリ目撃してしまった二人。


パツキン「ち、違う!!これは違うから!!こ、これはただの調査の一環で…」


薄い本を落としてしまったことに気がついたパツキンは慌ててそれを隠すように拾い上げ、大事そうに再び懐にしまった。


モブ山「………」


モブ島「………」


現実を直視してしまった二人の心は完全に折れてしまった。


こうして、打倒Mr.Xを名乗る勇者達がこの町からまた姿を消したのだった。








腐女子「あぁ…疲れた…」


ニート「おう、お疲れ、Mr.X」


カグヤ「今作も人気みたいだよ、Mr.X」


腐女子「あんまりMr.Xって呼ぶなよ。…ほんとにこの名前、センスが無いからさ」


カメラを前に奇妙な仮面と黒いマントを羽織った腐女子は、Mr.Xとしての撮影を終え、一息ついていた。


ニート「代々受け継がれしMr.Xの名をバカにすんじゃねえよ」


カグヤ「そうだよ、私は大好きだよ、Mr.X」


腐女子「…なんかバカにされてる気がする」


ニート「まぁ、どちらにせよ、適任者は腐女子しかいないんだから頑張ってくれよ」


腐女子「まさかこんな形でBL同人作家として力を振るうことになるとは思わなかったわ」


カグヤ「でもおかげでどんどんMr.Xのファンも増えてるし…あ、私もサインもらってもいいかな?」


カグヤはそう言って腐女子の最新作の『モブ島×モブ山〜もう誰にもお前をモブなんて呼ばせない』の表紙にサインをねだった。


腐女子「…すっかりカグヤも腐に腰まで浸かっちゃったね。ニート的にはいいの?彼女が腐っててもさ」


ニート「…正直複雑なところだ」


10年以上にも及ぶ壮絶なラブコメの末、とうとう交際を始めたニートとカグヤ。二人の恋愛は大きく発展することはまだ無かったが、それでも少しずつ前に進んでいるといった感じだ。


腐女子「…っていうかさ、ニートはいつまで私の部屋に入り浸るつもりなの?。さすがに彼女がいるのに他の女の子と同じ部屋で過ごすのはいただけないだろ?」


ニート「…女の子と同じ部屋?…一体何のことを言ってんだ?」


素でなんのことか分かっていない顔をしているニート。


腐女子「お前ふざけんなよ?さすがに傷つくぞ?オイ。腐女子だって腐っても女子だからな?」


カグヤ「まあまあ、落ち着いて落ち着いて」


腐女子「カグヤもそれでいいのかよ?。彼氏が別の女のところで寝泊まりしてるんだぞ?」


カグヤ「大丈夫だよ、腐女子だし」


腐女子「おい、私のことなんだと思ってんだよ?」


カグヤ「悪口じゃ無いよ、褒めてるんだよ」


腐女子「完全になめられてるな。…なんかカチーンと来た。いいよ、こうなったらニートに色気で攻めてドギマギさせて、私だって女子だって証明してやるよ、覚悟しろよ?」


腐女子はそう言ってニートに宣戦布告し、足早に家に帰って行った。


カグヤ「…色気で攻められるんだって、どうするの?レンジ」


ニート「どうするもこうするも…俺にとって腐女子は家族だからさ…」


カグヤ「…うん、分かるよ。なんか、薫お姉ちゃんに似てるもんね」


彼氏が狙われているというにもかかわらず、カグヤはクスッと笑って見せた。…これが正妻の余裕ってやつか…。


そういうわけで、腐女子が女の子であるということを証明するための無駄なあがきが幕を開けた。



翌日…


腐女子「ごめん、背中のファスナー閉めてくれない?」


ニート「…え?なにその服?」


普段ならば、近所のコンビニに行ってもギリギリおかしく無いレベルのオシャレしかしない腐女子がこの日、いつになく可愛げのある服を着て、ニートに背中のファスナーを閉めるように促していた。


これは何かの弾みで買ったが、1,2回しか着ることもなく、そのままタンスに2年ほど封印されていた服なのだが…この日、ニートにお色気攻撃を仕掛けるため封印を解いたのだ。


いくら彼女ができたからといって、ニートはまだまだ童貞のチェリーボーイ。経験の浅いニートならば、女子のこの背中のファスナーを閉めることに多少なりともドギマギするはずだ。


普段は見せない私の背中や、うなじになんかこう女子力的なアレを感じてオドオドするはずだ。


腐女子「お願い、一人じゃ閉めれなくてさ…」


…さあ、照れろ!恥ずかしがれ!そして私が女子でないと発言したことを後悔しろ!。


ニート「いいよ。…ちょっと待ってろ」


しかし、気持ち可愛さ増しでお願いする腐女子の考えとは裏腹に、ニートは慣れた手つきで腐女子の服のファスナーを閉め始めた。




…バカな!?ニートのくせにファスナーを閉め慣れてるだと!?



腐女子がニートの行動に驚いているとニートがこんなことを呟いた。


ニート「…腐女子って…意外に綺麗な背中してるな」


腐女子「…お、おう。ありがと…」


不覚にも嬉しいと思ってしまった腐女子。


…いや!なに嬉しがってんだよ!?。


ドギマギさせようとしたつもりが逆にドギマギさせられた腐女子。


実はニートは普段は童貞を燻らせているため、あまり女性に慣れたイメージはないが、姉がいた関係でこういったものには手馴れていたのだ。


だからといって、腐女子もここで引くわけにはいかない。世界中に蔓延る腐女子のみんなのためにも、私が女の子であることを証明しなければならない。


腐女子「どーよ、似合ってる?」


いつもとは違ってノースリーブで大胆に腕を露出し、ふわりと膨らんだミニスカートを着こなしてくるりと可憐に一回転して腐女子は可愛さをアピールした。




ふっふっふ、どうだ?私だって少しオシャレをすれば立派な女子になれるんだぞ?。…さぁ、照れろ!恥ずかしがれ!そしてドモリながら『似合ってる』と言え!!。


スカートなど制服以外で何年も履いたことがない腐女子の渾身のアピールを目の前に、ニートはそれをまじまじと眺めて、感想を述べた。


ニート「…うん、可愛い。似合ってんじゃん、女装」


腐女子「お前『女装』ってどういう意味じゃ!?オラァアアアア!!!」


さすがに怒りが沸点を飛び越えた腐女子の渾身の回し蹴りがニートの顔面に炸裂した。


1、2メートルほど吹き飛ぶくらいの女子らしからぬ威力ではあったが、スカートを履いていたのでパンツが見えていたかもしれない。…よかったな、ニート。


読者のみんなは間違っても女の子のオシャレを『女装』などと言わないように。ろくなことにはならないよ(経験談)。










腐女子「うぅ…くやじいよぉ、くやじいよぉ…。ニートごときも魅了できないなんてくやじいよぉ…」


あの手この手で散々女の子のアピールしたが、結局ニートのハートには響かせることが出来なかった腐女子は河川敷の上でアパレルの膝にしがみついて泣きじゃくっていた。


アパレル「大丈夫大丈夫、ニートが鈍いだけで、腐女子は十分魅力的だからさ」


腐女子「ニートにすら相手にされないなんて…もう私は胸張って自分は女の子って主張できないよぉ」


アパレル「大丈夫大丈夫、腐女子も本気出せば可愛いからさ」


腐女子「でもニートにすら通用しないんだよ?もう私終わりだよ」


アパレル「ニートは…ああ見えて意外と一途だからね…。カグヤ以外に照れたりしないからさ」


腐女子「…そうなんだ。…てっきり、ちょっと気を持たせれば誰にでも惚れると思ってた」


アパレル「まぁ、ニートに気がある人が少ないから分からないだろうけどさ…」


腐女子「確かにね、あいつのことが好きなやつとか、正気を疑うしね」


アパレル「ふふ、それもそうかもね。…でもさ、腐女子はニートのこと、好きなんじゃないの?」


腐女子「…は?私が?ニートを?…いやいやいや、何言ってんのさ?」


アパレル「好きじゃないの?」


腐女子「いやいやいや、別にそういうのじゃないよ。そりゃあ好きがどうかって聞かれたら好きだよ?でもそれは決してLOVEなんかじゃないし、ただ友人としてのLIKEだよ?」


アパレル「好きでもないのに同じ部屋で暮らしたり、いろいろ世話焼いたり、振り向かそうと頑張ったりするの?」


腐女子「いやいやいや、同じ部屋で暮らしているのはニートが帰る場所とかないから仕方なく部屋を貸してるだけだよ?それにルームシェアにLOVEなんて必要ないでしょ?むしろ煩わしいでしょ?。いろいろ世話焼いてるのも、ニートが危なっかしくてほっとけないだけだよ?振り向かそうと頑張ってたのは、私だって女子なんだって証明したかっただけだし…」


アパレル「ほんとに?」


腐女子「ほんとだよ」


アパレル「本当にこのままでいいの?」


腐女子「そりゃあ構わないよ」


アパレル「後悔しない?」


腐女子「しないしない。…っていうか、ニートのどこを好きになれっていうのさ?。よっぽどの変わり者でもない限り、あんなやつ好きにならないでしょ?」


アパレル「そっか。…それならいいの…」


そのとき、河川敷に流れる風が、とある二人の男女の声を運んできた。


多分それはたわいもない、なんの面白みもないつまらない会話なのだろう。


それでも、夕日に照らされた河川敷を少し照れながらも嬉しそうに二人で寄り添って歩くニートとカグヤの姿から目が離せなかった。


それは純粋にカップルが羨ましいからとか、妬みとか、そういう理由ではない。なんで目が離せないのか…自分でも分からなかったのだ。


ただ、一つ…胸に突き刺さるような小さな痛みを感じた。


原因は分からない…いや、分かりたくない。


多分これは、自分でも気が付かないように、自ら蓋をしていたから…知らないフリをしていた方が楽だって分かっていたから、考えないようにしていたから…いままで表に出ることのなかったもの。


そんな胸に感じる痛みを差し置いて、二人は私に気がつくことなく近くを通り過ぎたそのとき…この胸の痛みが割り込む隙間のない二人の世界を感じてしまった。


腐女子「…おかしい、絶対おかしい…」


アパレル「………」


腐女子「私、どうかしてる。異常だ」


アパレル「…そうね」


腐女子「…だって…ニートだよ?。これっぽっちの優しさも、デリカシーのかけらもないし、ガサツだし鈍感だし、ただの穀潰しのニートだよ?」


アパレル「うん…そうね」


腐女子「そんなやつを好きになるとか…変だよ。絶対…変だよ」


アパレル「そうね、変よね。…でも、恋ってそういうものだから」


気が付かば、私はボロボロと涙を流していた。


それは叶わぬ恋に気がついてしまった悲しみと、いままで気がつかないフリをして何もしてこなかったことへの後悔。


流しても流しても仕方のないのに、それでも止めることのできない涙を惜しげもなく、私はいつまでも流し続けた…













…と、いう夢を見た。


いつもの部屋のいつもの作業椅子で眼が覚めると目の前には描きかけの半裸の男のまぐわいが広がっていた。


腐女子「…人生でワースト3に入る酷い夢を見た」


ニートに惚れるなどという悪夢を見た腐女子は肩にニートの上着がかけられていることに気がついた。


腐女子「…これを肩にかけるくらいならいっそのことベットまで運んでくれよな」


腐女子は当然のようにベットを陣取って寝ているニートに悪態をついた。


腐女子「…しっかし、ほんとに酷い夢だった」


この私があのニートに惚れるなど…夢とはいえど一生の恥だ。


そんな風に腐女子が考えていると、ちょうどそこにニートが目を覚ました。


ニート「おう、おはよう」


腐女子「おはよう、上着ありがとね」


一応、上着をお礼をいう腐女子。


ニート「それはそうと、お前なんかうなされてたぞ?『変だ、絶対変だ』とか寝言言ってたし…」


腐女子「マジかよ…一生の不覚だわ…」


ニート「どんな夢みてたんだよ?」


腐女子「それは…秘密だ」


ニート「あんなにうなされるなんてよっぽどの悪夢だったんだろ?どんな夢か教えろよ」


腐女子「教えない」


ニート「別に隠すことでもないだろ?」


腐女子「秘密ったら秘密だ」


ニート「いいから教えろよ!」


腐女子「うるさい!!」


しつこいニートに腐女子は羽織っていたニートの上着をニートに投げ返しながら叫んだ。


腐女子「悔しいから、お前にだけは絶対教えてやらん!!」


ニート「…えぇ、なんか理不尽だな」


こうして、結局何事もないまま、二人のまた新たな1日を迎えたのであった。




…ただ、この時の腐女子は、あの時の気持ちがどこまで夢だったのか、知る由もなかった。


気が変わったのでやっぱり続編を書くことにしました。


と、いっても、続編というよりはスピンオフと言ったほうが正しいのか…書きたいことがいままでとは全く違うので、なんといえばいいのやら…。


とりあえず、同じキャラ、同じ設定で腐女子を主役に話を書こうと思います。


タイトルは『ニートに私を住まわれて…』、そのうち投稿すると思うので、どうかお付き合いください。…たぶん、ただのラブコメです。…いや、ただのラブコメじゃないな…酷いラブコメです。


ではでは、これにて失礼いたします。

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