I love...
なんかぐだぐだになってしまいました。
解読に時間がかかる気がします。
わかってますよ、先生。
全部全部、届かないって。
私は木下ユカ、高校一年生。まあそこそこの学校に通っている。
女子校だから彼氏もできないし、青春なんてもってのほか・・・
と思っていた私は愚かだった!
この学校は、本当にすばらしい!
なぜって、先生が最高なの!
鈴木エリカ先生。彼女に出会ったときは息が詰まるかと思った。
顔が、背が、声が。すべてが輝いていたから。
私はエリカ先生に惹かれていった。
「うわ、やっば!」
時計の針は6時40分をさす。
学校に行かなければ行けない時間だ。
遅めの時間にいくと、友達と会えない。
急いで家を出た。
「ウワーー・・・」目当ての電車に乗り遅れてしまった。
「最悪。」
しかたなく次の電車に乗る。
「っ・・・」
エリカ先生だ。
「おはよう」
エリカ先生は挨拶してくれた。
「お、お、おはようございますっ!」
素っ頓狂な声が出てしまった。
まずい。先生に嫌われる。
いつも先生の前では変なことばっかりだ。
「す、すいません」
思わず謝ってしまう。
「え?」
ほら、エリカ先生も困ってるじゃない。何やってるのよ、あたし。
「あ、えっと・・・すいません」
「木下さん?」
「え、えっとハハハ!今日も寒いですね!」
もうっ!ホント、あたしの馬鹿。
「そうね。手袋してないと凍っちゃうんじゃないかってくらい。」
「そ、そうですね!私は基本、体温が高いからなんとかなりますけど。」
ああもうっ!そうじゃなくて・・・
「・・・え?っせ、先生?」
先生は私の手を握っていた。
「ホントだ、あったかい。」
「っ/////」
「木下さん?」
「失礼しますっ!」
勢いで車両をかえてしまった。
ホントに馬鹿。今日こそはって、昨日決めたのに。
大好きだから。
伝えなきゃって。
でも、無理。私には先生の行動で一喜一憂する勇気しかない。
自分で今をかえようなんて勇気はないんだ。
でも。
まだ今日はあるし、明日だってある。
きっといつかは思いを伝えられるんだ。
「先生・・・」
「私がどうかした?」
「へっ!?」
「いきなりとびだしって行っちゃったから心配になったの。」
「先生。」
「んー?」
「先生は、好きな人っていますか?」
「・・・みんなかな。」
「え?」
「私はみんなが好き。木下さんもね。」
「・・・私も?」
「まあ、木下さんは特別かもね。」
「えっ・・・」
「ううん、なんでもない。」
伝えなきゃ。
伝えるんだ。
先生は・・・あこがれで、尊敬できる人で、それで、
大好きなんだ。
「先生。」
「なに?」
「放課後、進路指導室でー待っててもらえますか?」
勇気を振り絞って言った言葉。
届け、この思い
先生に。
「ごめんね」
「・・・そう、ですよね。」
「わざわざ呼び出してすいませんっ、私・・・」
覚悟してたし。
私が舞い上がってただけなんだ。
それくらい、わかってる。
夢を見たかっただけ。
「違うの。」
「え?」
「私たち、教師と生徒よ?」
「だ、だから、ダメだってことじゃないんですか?」
「ううん。
届いたもん。木下さんのおもい。
ちゃんと、私に。」
「せんせ・・・」
「待ってるよ。」
「え?」
「木下さんが生徒じゃなくなるまで、2年。ずっと待ってる。」
「そ、それって・・・」
「木下さん、ありがとう。
大好き。」
「っ・・・」
「私もです、先生、大好き」
涙が頬を伝い落ちて行く。
先生は私と同じ気持だったんだ
そう思うだけで幸せになる。
涙が出てくる。
同性の人を好きになるなんてどうかしてるってわかってるけど
とめられない。
あふれる「好き」って気持ちは。
わかってたよ、木下さん。
全部全部。
私を好きになってくれて、ありがとう。
最後まで呼んでいただいた方、ありがとうございます。
ここまで読めた皆さんに拍手!