動きだす鼓動
俺は誰もいない公園で一人寝ていた。
空は暗くなっていて、星が見えた。
綺麗な星に見とれていた。
「な〜にしているのかな」
聞き覚えのない声に驚いた。
女性の声だった。
振り向くとかわいかった。
「誰でしたっけ」
かわいい人を忘れたと後悔していた。
「初めてだと思うよ、私はあなたがよくこの公園にきていることわ知っているけど」
「何で知っているの」
「この公園をよく通るからいつも気になっていたの」
「ふーん、そっか」
「それで何していたの?」
「星を眺めていたんだけど、一緒にどう?」
「それって、私に一緒にいて欲しいの?」
「さぁね、俺もわからん」
「そっか」
不思議と、この女性に惹かれていた。
初めて会ったと思えなかった。
「名前まだ聞いていなかったね」
「私、私は藤川 香織よろしく、あなたは」
「俺は瀬尾 恭介」
「恭介は何でここに来ているの?」
いきなり友達のようにに話かけてきた。
「香織は何でそんなこと聞くの?」
香織はクスクスと笑っていた。
「気になるから、ダメかな」
香織は照れくさそうに言った。
「別に隠すことじゃあないし、暇だからかなここに来るの」
「ここに来たらまた会える?」
「わからない」
「そっか、それなら連絡先教えて、また会いたいから」
連絡先を教えて公園を出た。
俺の中で何かが動きだした。
翌朝携帯の画面にメールのマークがあった。
香織からだった。
今日も来てね
それだけだった。
夜昨日と同じ公園にいった。
香織がいた。
下ばかりみていた。
「どうした」
香織が驚いた顔で俺を見た。
「ありがとう」
「ああ、どうかしたのか、泣いてただろ」
目元に拭き取れていない涙がみえた。
「振られるのわかっていたんだけど、やっぱり辛いね」
「そうだな」
他に香織に言う言葉が見つからなかった。
「恭介が来なかったら、自殺するきだったの」
「残念だったか?、それともうれしい」
「うれしいかな」
「何で?」
「かけがえのない人になったから、二回しか会ってないのに変かな?」
「いいんじゃないか、人は一人では生きていけない、会う人全て運命の人だから」
「うん、ありがとう私達は運命の出会いなんだね」
「そうだね、俺は香織にたぶん一目惚れしたんだと思う」
「私もだからうれしいな、でもたぶんのところが気に入らないねけどね」
いつのまにか香織は笑顔に戻っていた。
「付き合おうか、幸せにできるかわからないけど」
「ならないかも、でも好きな人といたい」
「そうだね」
俺と香織は唇どうしが、触れ合うのがスイッチのように動き出す。
加速する、何もかも置いて、加速する。
新しい自分のために、そしてこれからある運命のために