ゲーム大会
明菜と美穂とゆかりは、ゲームで決着をつけようとしている。
懐かしのスーパーマリオカート。最初は、明菜とゆかりである。明菜とゆかりは、スーパーマリオカートのコントローラーを握りしめ、緊張感が漂っていた。てつやは隣で見守りながら、どちらが勝つのか興味津々だった。
「負けないわよ、ゆかり!」明菜は自信満々に言い放った。
「こっちこそ、覚悟しなさい!」ゆかりも負けじと応戦する。
スタートのカウントダウンが始まり、二人の目は画面に釘付けになる。3、2、1、スタート!二人のキャラクターが一斉にスタートダッシュを決め、レースが始まった。
最初のコーナーでゆかりがリードを取り、明菜が少し遅れをとる。しかし、明菜はアイテムボックスから得たバナナを巧みに使い、ゆかりをスピンさせて一気に抜き去った。
「やるじゃない、明菜!」ゆかりは悔しそうにしながらも、すぐに態勢を立て直し、追いかけ始める。
レースは激しいバトルの連続で、てつやも思わず手に汗を握る展開。最終ラップに差し掛かると、二人の差はほとんどなく、ゴールが目前に迫っていた。
最後の直線で、明菜が再びリードを取り、ゆかりが後ろから迫る。そして、ゴールラインを駆け抜けた瞬間、僅差で明菜が先にゴールした。
「やったー!勝ったわ!」明菜は喜びの声を上げ、ガッツポーズを決めた。
「悔しいけど、さすがね、明菜」ゆかりも素直に拍手を送り、次の挑戦者である美穂にコントローラーを渡す。
「次は私と勝負ね」と美穂が意気込んで宣言した。てつやはこの後の展開にますます期待を寄せていた。