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生贄少女の醒めない幸福な夢  作者: ばあむ。
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「ユイ、SNS見た?」

この状態で私の話をまともに聞けるのか疑問だが、いつか振られる話題だろうし何の問題もないだろう。

「アユカ……アユカがっ!!」

予想通りの表情で予想通りの言葉を紡ぐ彼女は滑稽だ。

「ねぇ、ユイ。私が貴方を助けてあげる。スランプで抜け出せなかったあの時みたいに」依存出来るものを失った途端、彼女はまともな考えを失う。そして少しの甘い言葉で私から離れられなくなる。



「本当……?」

「でも今回はタダとは言わない」

「なんでもする……だからっ!」

「じゃあ、貴方の力私に貸してよ」

「私と協力して?」


「ねぇ、お母さん__」

「はぁ……はぁ」

「ユイ……ユカ……リ」

「結構上手くいくもんだね」


「……あれ私」


「大丈夫? お母さん急に気分悪くなったみたいだったけど」


「えぇ、大丈夫よ……」


「でも良かった」

「何が……?」


「愛しい2人に囲まれて、邪魔なあの子はいなくて。あの子に身体を支えてもらうなんて鳥肌がたっちゃうもの。あ、これはアユカに言っちゃダメよ? 何か言われても面倒だから」

ニヤリと笑うユカリ。

ニコリと笑みを浮かべるが何処か悲しそうなユイ。


そして悪魔の誕生だ。


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