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生贄少女の醒めない幸福な夢  作者: ばあむ。
23/25

「幸せになれたかな」


例え、お母さんの浮気相手の子供があの2人だろうがお母さんの子供には変わりない。本当のお父さんを知っているのは私だけでいいだなんてただのエゴなのだろうか。

お父さんは私に言っていた。俺の血をそのまま受け継いでしまったからアユカは特殊体質になってしまったんだって。まるで……。



「呪いだ」お父さんは浮気した復讐だって2人に呪いをかけたっていったけど、本当は私だけ特殊体質なのを気にしないようにって意味だったんだと思う。だってあんなにも家族を愛していたのだから。でも、そのせいで今回のような事件を生んだのならあの2人が2度と目を赤くしないよう消すだけだった。そしてお母さんも私のことを思い出さないように、元々2人しか子供がいなかったかのように。私のお父さんと私の存在を無かったことにするなんて造作もない。これであの家庭は幸せになれるはずだ。



__可笑しい。


私は全てを勘違い、いや忘れていたのかもしれない。


だって、私のは……。


効果を無効化するなんてそんな大それたことは出来ないのだから。



……私はあの時消せると言った。

全ての効果を無かったことにしてリスタートするつもりでいた……?

でも、私は無効化なんてことは絶対に出来ないのだ。


この記憶が嘘なのか、いや__。

そもそも、あれは……。


あの時、そう呟いたのは誰だ?





「アユカ、何度も言うがアユカはお父さんの血をそのまま引き継いだからキョウキの力も人一倍強い。そして相手にキョウキを使われても効果は薄い。しかし、塵も積もれば山となる。これだけは忘れるなよ」


「あ、それと目の色には3種類あってな」

お父さんは何て言ってたっけ。


「まず、1つは赤だ。これは大変強力な力だ。そしてこれを何度も使うと威力が弱まり、橙になる。これが2つめの色だ。そして、後一つは」




なんだっけ__?


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