茂夫の言い分11
仇ふらふI目眩起こしなから家に帰ったけどその印象が強くて、半分死にかけたんだ。一迦間熱出し
て寝てたんだけどね。そいでも俺立ち直って二人の間をそれ以上疑うのやめることにしたけど……悔し
かったぜ。
「おい茂。今日つきあえよ!」
「はい」
「オッ、二人だけでずるいずるい。俺も付き合ったげようか」
ケンが言った。ケンって本当に酒好きなんだよね。うわさじやアルコール中毒だっていうの聞いたこ
とはあるけど、そこまではいってない。でも時々手ふるえて目の下くまにして、
「酒、酒が飲みたい」
つてわめいて調理場めちゃくちゃにしたけどよ。本当はこれもやっぱし、うけようとしての演技なん
だよね。だんだんみんな英ちゃんの性格に似てきちゃうみたいね。
八からよI。ヶンちゃん。酒なんかじゃないんだよ!」
社員は俺に向かって、
とかなんとか言って、飲むんだろう?酒なんだろう。本肖に酒なんだろう!
「シゲ公衆便所に行こう、茂」
なぜ店のトイレに行かないかって? もちろん英ちゃんが気分のんないからよ。まだ今日はいい方な
んだぜ。もっとすごくなると橋の上でみんなが見てる前でやろうっ匸言い出すんだ、俺は英ちゃんにさ
からうの怖いし、英ちゃんのためにやるの好きだから、
一あっいいよ」
なんて軽くひきうけて、橋の上でチャックを降ろしてジャー。これがまたすごく気持ちいいんだぜ。
風がまたの回スースーしてよ。そいで横向いてそのときの英ちゃんの顔見てると、これがまたきらきら
光ってるんだよね1.こんなとき俺、あI俺たち幸せだ1なんて思っちゃうんだけどよ。
「クックックックップー、アッ(ツ「」
英ちゃん急に笑い出しか。
「何かおかしいんだよ。英ちゃん」
「だってよ1.あのヶンの顔、今すごい勢いでついてきたかと思ったら便所の前に来て。むっとした顔
で帰っちゃったんだぜ。あのアホが、だから俺はあんなについてくるんじゃねえっIで言ったのによ。
だからあいついつまでたってもアルコール中毒なんだよなI。茂」
「うん、そんなもんだよ」
なんて一応答えるけど、英ちゃんの言ってること、ちょっとピントがずれてるんだもんね。だってつ
いて来るななんて英ちゃん匸言もいわなかったし、逆にほっとけなんて言ってたくせに。それにどう考
えてもケンのアルコール中毒っていうのと便所までついて来たっていうのとは、全然関係ないんだよね。
「おい茂、今日はナンパしねえか?」
「うん。いいよ。俺は別に……」
なんて言ったけど半分家に帰っても、どうせI人だしひまだからなんて考えちゃったんだ。そいで英
ちゃんと二人で女を求めて行ったんだぜ。
目眩のする頭を押さえながら俺はやっとアパートへ帰って来たってわけ。英ちゃんを送りとどけ、や




