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ツンデレなクラスメイトと頭可笑しい後輩とスクールライフなんてやって行けない  作者: ちとせ
五月十四日(火)〜 五月十八日(土)
4/24

四限 〜 気まずい……

 場所は保健室。時刻は放課後。

 そして、ここにクラスメイト。昨日弁当作ってくれた女の子。その午後、1セットで倒されたエース選手。

 明坂めぐみと目が合ったのである。


「……あんたさ」


 と、話しかけられる。


「何でごっそりといるの? 昼頃から」

「あー……変な事飲まされた、多分」

「は?」


 疑惑の目で見つめられる。もっともの反応だが。


「ってか、マジ授業終わったのかよ」

「終わったに決まってんでしょ、何言ってるの」


 よく見りゃ、昨日も着てたテニスウェアの明坂。部活始まったんだな。そして手に何か持ってる。


「明坂さん、絆創膏?」

「……念の為よ。色々あるでしょ」

「そんなに?」

「クラブの皆の分」

「へー、用心深いな」

「……別に」


 そう言って、保健室を出る明坂。


「俺もそろそろ帰ろっか」


 とは言え、胃がまだおかしな事やってる。聞いた事ない音とか。


「せ・ん・ぱ・い」


 何かいる。


「気が付きましたね、先輩」


 いつの間にか現れたんだろう。


「別に心配とかしてませんでしたし、この花田日清千香が治してやりましたし」


 そもそも毒したのはお前だろ。


「って、治してくれたんだな、君」

「もちろんです。そんなの起こるはずなかったですから」

「じゃあ、この狂ってる胃を鎮めるか?」

「胃痛は専門外です」


 なんだ専門外か。


「じゃ変なの飲ませるな!」

「あれは違うです」

「どう言う事?」

「……/////」


 いや照れても分かんないし。


「何だよ、君は」

「君じゃなくて、花田日清千香です」


 それじゃない。


「……し、清千香と呼んでも、いいですよ…?」


 何だか嫌だ。こいつだけは。


「お、女の子にそんなの言わせないでください」


 よく見りゃ、この子も全体的に割と少し結構成長が遅くて可愛いかも。可愛っぷりよく使うし。


「まださっきのブレンド少し残ってますから」


 やっぱ無しで。

 胃を抱えながら、家まで逃走した。


 ……。


 悪手だと気付くには、後日まで掛かった。

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