幼馴染っていいよね。
幼馴染っていいですよね。
それがとびっきりの美人だったらなお、いいですよねえ。
「はい。そこでじっとしていてください。
…はい。ありがとうございます。」
よし、なんとかスルー出来た。あぶねえ。
お、次は陽の番か。
「おぉ、すごいですね。レベル1でこのステータスとは。」
へぇ凄いんだ。
「聞いた聞いた?うち凄いって!」
「聞いた聞いた、よかったじゃん。俺より全然すごいんじゃねえの」
「えへへ~もっと褒めろ~」
「わかったわかった。すごいな~。」
「棒読みじゃん!」
どうやら陽は才能があるそうだ。
「はい。では、皆さんを今からランク分けをします。」
おぉきたよ。ランク分け。俺はどんくらいかな?
「・・・・・篠崎さんはSランク。柏木さんはFランクとなっています。」
長~いランク分けが終わった。
「ええ~煉華ってFランクなの?」
「そうらしいな。」
しかもほかにFランクの奴なんていなかったし。EとDもだけど
ステータス下げすぎたか。
「でも、陽は、Sランクなんだってな。」
「ね~びっくりしたよ。」
Sランクっていうのもほとんどいなかったからな。
相当凄いんだろ。
「皆さん聞いてください。勇者召喚をしてS~Cまでのランクしか
出なかったことは初めてです。しかし、Fランクが一人出てしまっているので
その人にはこの先の訓練に耐えられないと思うので先に死に戻りをしてもらいましょうか。」
……えぇー‼まぁそんな感じかと思っていたけどそんな簡単に殺すのかよ。
「えぇ!煉華殺されちゃうの⁉」
「なんかそうみたいだな。」
「ど、どうしよう。あ、は~い!女神さんあの~殺すのはやめてあげてくれませんか?
せめてあの~なんかこう別の感じでっていうかなんていうか」
なんか優しいんだよなぁ。
「……わかりました。Sランクの篠崎さんの言うことです。
ですが彼にはダンジョンの最下層に転移させてもらいます。」
「えぇどうしてですか!?」
どんだけ俺のこと殺したいんだよ。
う~んまあ、ここにいてもどうせいいことなさそうだし。
「あ~なんだ、俺は大丈夫なんで早く転移してくれませんかね?
知ってますか?時は金なりタイムイズマネーって
時間は無限じゃないんですよ。だから早くしてください。」
少し相手がイラつくような感じで言ってみた。
となりで陽があわあわしてるのがかわいい。
「えぇ!ほんとにいいの⁉」
「ん?まあいけるだろ。」
その時にまた俺の足元が光り始めた。
「あんまり調子にならないほうがいいですよ。人間なんかが。」
……やっぱルキナさんっていいひとなんだなぁ
そう思ってると、おれの手が急に握られた。
「え?」
誰かと思うと陽が俺の手を握ってた。
地味に恥ずかしい……
「な、なにやってんの陽…さん?」
「だって煉華についてくって言ったじゃん。」
陽がルキナさんに負けず劣らずの満面の笑みを浮かべていった。
「……俺は知らんぞ。」
女神が焦った顔をしていた。
「篠崎さん‼その男から離れなさい‼」
……うえーい、ざまぁ。
そうして俺達はまた光に包まれた。
最近ちょっとずつですがブックマークが増えているのが
結構うれしいです。