ステータスがカンストしててヤバイ
転移した先にはかなりの人数がいた。
全員うちの学校の制服を着ているあたりあの光に巻き込まれた口だな。
ざっと200人ぐらいか。
結構来たんだな。少し巻き込みすぎだと思うけど。
その時に体育館のステージみたいな場所からルキナさんとまではいかなくても
美人な人が出てきた。
「どうも、皆さんはじめまして。私、女神のランダといいます。
皆さんには勇者としてこの世界を救ってほしいのです。」
あ、あれ?女神ってルキナさんは?
もしかして女神って一人じゃないのか?
「あ、あのーどういうことでしょうか?というかここってどこなんでしょうか?」
少し恐縮した感じで委員長っぽい人が代表して声を出していた。
「ああ、皆さんの世界の言葉で言うと異世界というんでしょうね。
皆さんに勇者になってほしいのは8年前に突如としていなくなった魔王の後釜
とその手下を倒してほしいのです。」
そういうと周りがざわつき始めた。
興奮している奴と泣きそうなやつが7:3くらいか。
それにしたってここってやっぱ俺が転移したところか。
8年後か意外と経っているんだな。
「ねえねえ、聞いた?異世界転移だって。煉華ってそういうの好きじゃなかった?」
でたよ俺の唯一の友達で幼馴染であり俺の初恋の人が。
「まあ好きだけどさ。」
こいつの名前は篠崎陽。
見てくれが整ってるせいかよく告白されるらしい。
そのたびに全員が玉砕している(俺もだが)
よく俺にちょっかいをかけてくる。
「ええ~もうちょっと興奮とかしないの?」
「ああ、まあこんなことなんてよくあることなんじゃないか」
「いやいやふつうないから。」
ちょっと呆れ口調でいわれたんだが。
「まあうちは、煉華についていくから」
…こいつはほんとによくわからない。
「いいのか?友達とかいただろ?」
「いいのいいの」
そんな会話をしていると
「元の世界に帰りたいといっている人がいるんですが帰る方法とかはあるんですか?」
またさっきの人がしゃべっている。あの人誰だ?
まあ学年で知っている人は陽ぐらいだけどな。
「帰る方法は魔王の後釜を倒したときに帰れるようになります。
それ以外の方法は死に戻りだけです。」
ざわめきがいっそうひどくなった中には泣いている人もいる。
そういえば教師はいないんだな。巻き込まれたと思ったんだが。
「皆さんを勝手にこちらに呼び寄せてしまったのは申し訳ございません。
こちらも戦力が少なく泣く泣く勇者を呼び寄せてしまったのです。
ですがそのお詫びとして皆様にスキルを与えていますそれは特別なスキルと
なっています。
ステータスオープンと念じると確認することができます。」
なるほどそういうことか念じれば見れるのね
《ステータスオープン》
名前:煉華 魔王・勇者 14歳
レベル:999999999
HP :999999999
MP :999999999
攻撃力:999999999
敏捷力:999999999
防御力:999999999
魔力 :999999999
……オッティモ、それ以上の言葉が見つからないよ。
目がチカチカする。
ふんふん、、なるほど、あはーん
見事なまでにカンストしてんな。あの魔王、経験値ヤバいだろ。
ん⁈魔王⁈俺が⁈嘘だろ⁉なんでなんで?えぇどうしよ。
テンプレだったらこの後に…。
「では皆さん4列に並んでください。」
はい来ましたー
ステータス確認来ましたー。
魔王なんてのが見られたらおわんだけど。
…よし、ステータス偽装だ。《ステータス偽装》
名前: 歳
レベル:
HP :
MP :
攻撃力:
防御力:
敏捷力:
魔力 :
あ、ほんとにできんだ。
よしじゃあ…
名前:煉華 勇者 14歳
レベル:1
HP :15
MP :21
攻撃力:21
防御力:15
敏捷力:16
魔力 :17
よしこんな感じだろ。
お、おれの番だ。
さあ好きなだけはかりたまえ。
カンストしすぎですね。
舞台としては8年後です。