「頭痛がする は…吐き気もだ…くっ…ぐう な…なんてことだ…」
今日のタイトルはァ~?
「頭痛がする は…吐き気もだ…くっ…ぐう な…なんてことだ…」
地獄の始業式を乗り切るためある作戦を立てた煉華。それは式の間中立ったままずっと寝続けるというものだった。悲劇の一日を徹夜でゲームをやり続け、万が一寝れなかった場合を考え睡眠薬を所持し、億が一を考え2錠用意するという完全武装で挑んだ煉華だが、人の多さに目がさえコレは寝れないと判断し学校の廊下で睡眠薬を1錠飲み、ぶっ倒れて保健室に行ってしまおうと考え実行し見事成功。ただ倒れた時に仰向けで倒れ後頭部を強く打ったことで保健室のベッドの上で目が覚めた時からずっと痛い状態が続いていた。
今は保健室の先生に言われ教室に歩いている途中だ。もちろんおばさんだぞ?恋になんか発展する訳が無い。現実はそう上手くできていないし、例えできていたとしても俺は自分の年から絶対値が2までの異性がストライクゾーンだ。それ以外は綺麗だとか考えることはあるかもしれんが恋愛感情になることはない…筈だ。
一・二分歩いていると教室に着いた。扉を開くと頭に衝撃が、それと同時に中に居た今後一年間顔を合わせることになるであろうクラスメート達の笑い声がドッと聞こえて来た。何が降って来たのか確認するまでもない、黒板消しだ。ご丁寧にチョークを態と塗っている状態だった。しかもピンク。ピンクの粉が目の前を舞っている…憎たらしいことこの上ない。
「──あ~笑った笑った。ってあれお前転校生じゃねえじゃん。」
「………転校生?」
転校生じゃなくて転入生じゃねえのかと思ったが、先ずは話を聞く。クラスメートが言うには俺が返ってくる数分前に先生が転入生を連れてくると言い教室を出て行ったそうな。
「なるほど、それで俺がその転入生の身代わりになったって事ね…」
「ごめんって、ほら柏木の席なら特等席を用意してやったから。」
指をさされた方向を見ると、一番窓側の後ろから二番目の席だった。後ろの席には見知った顔。移動して椅子に座る。確かに特等席だな。
「ね、大丈夫だった?廊下で突然倒れた時にはどうしようかと思ったよ。」
後ろの席の見知った顔から声を掛けられる。彼女こそ、俺という物語の中のメインヒロイン(になって欲しい)篠崎陽だ。出会った頃の事はほぼ覚えていない。気付いたら一緒に居て、気付いたら好きだった。
「全て計画通りだ。頭痛が痛いのは計算外だけどな。」
「頭痛が痛いなんて日本語ないよ?」
「わざとだよ…」
俺達が話していると突然教室の床が光り始めた。
「なんだなんだ!?」「きゃああああ!」「ま、まさか俺の力が?」
突然の出来事に驚きを隠せないクラスメート……一人おかしいやつがいるな。
「れ、煉華ッ!な、何なのこれ!?あわわわッ!!に、逃げたほうがいいんじゃ!?」
「実際にあわわなんて言ってるやつ初めて見たよ…ただ…このままで大丈夫だ、うん。」
陽を宥めている間にクラスの連中も椅子をけ飛ばして立ち上がり、さっき俺に話しかけて来た………なんて名前だったか?そいつが教室の扉を開けた瞬間俺達は光に飲み込まれた。
ジョジョの奇妙な冒● DI● でしたァ~