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93 幕開け
「テンガァァ」
もはやポチ専用魔法となったこの呪文でギンギンになったポチに魔力を注ぎ始めるタオシー。そして、
「たまったァァ」
「「「「よし撃て!」」」」
「OKェ…射聖砲!」
いつそんな名前になったのかは知らないが、とにかくその聖なる何とかはタイタンに向かって放たれ―直撃した。
「オォ!?」
タイタンもこれには驚いている。肩抉られてるんだから当然か。
タイタンはこちらに向いて攻撃の構えを見せるが、
「ハーブリ ハーブリ ハーブリ ハーブリ ハーブリ」
全員気配を消し、場所を移動する。
他の岩山に隠れたところで轟音がしたので振り返ってみると、パンチ1つで今までいた所が粉砕されていた。
「射聖砲!」
本日5回目の射聖が完了した。タイタンは身体のあちこちに酷い傷を刻まれている。
「まだオレ達のいる場所は分かってねぇな、これなら―」
言いかけたところで、タイタンが何か唱えた。するとすぐさま紫のベールがタイタンの腕を覆い尽くした。
―まずい、力魔法だ。
一帯全部を吹っ飛ばすつもりなんだろう。
「逃げろォォォォ!!」
逃げ始めるオレ達だったが、もう遅い。
巨木のような腕が地面に易々とめり込み、そこを中心とした大地が波起こしオレ達を襲う。
宙に投げ出されながらオレ達が今、相手しているのは『地震』タイタンであることを思い出していた。




