91 目指せサイクロプス山脈
出発の日。
「何でよ!?おかしいじゃない今すぐあなた達降りなさいよ!!」
「いやオレのクローなんだからオマエに口出す権利はねーよ」
今回はユニコルノがもちろん使えないのでクローに5人乗りすることになったのだ。
それにキセは不満らしい。
「だってあなた達、絶対私とアキヨシの愛の営み邪魔するでしょ!?」
「キセ、オレは意地でも3人は絶対乗せるからな」
『地震』タイタンの住むサイクロプス山脈までは4日もかかる。4日もキセ二人で過ごしたら着く頃には干からびているだろう。
…キセに対する認識がハスクキングへのそれと変わらなくなってきた。
「…アキヨシさん、サイクロプス山脈ってどんなとこなんすか…?」
「あぁ、そうか知らないのか。えっとな…」
「無脳」
「今日は言われないな良かったなって思ったのに!?」
「…えっとな、あそこは2000メートル級の山々が連なるこの国きっての山脈だ。山中にも手強いモンスターがいるらしいから、戦いは避けられないと思う」
「そうなんすね…」
「脳無し」
「1日2回は初めてだなオイ!?」
「それェよりィィあれェをォどうにかしてェェ」
「ん?どうした?」
タオシーが指差すを見ると、ハスクキング、もといキセが
「夜中に全員蹴り落とそうかしら、それともアキヨシだけ拉致して…」
ブツブツ言っていた。もう本当に何だコイツ。道中怖いんだが。
不安になるオレだった。




