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せい夜祭 おまけ
――深夜。
「ふふっ…アキヨシ、今日こそは私におっきなプレゼントを挿れてもらうんだから」
キセはネグリジェのままアキヨシの部屋に向かう。なぜか足音はしていない。
「今日のために買った”沈黙”ポーションがいい感じね…これは気付かれないわ…」
この声ももちろん周囲には聞こえない。
――部屋の前。
「よし…突撃よ!」
キセはドアを蹴破りアキヨシのベッドへと――
「ようキセ…何しに来たんだ」
「え…アキヨシ…なんで?歯ブラシを”睡眠”ポーションに付けておいたはず…」
「…やっぱりな、そんなことだと思ったぜ」
「なんで…?…っ、それは」
アキヨシが手に持つポーションのラベルを見てキセは驚きの声を上げる。
「”無効”ポーション…」
「ああ、どうせ睡眠ポーションとか使うだろうと思ったからな、飲んどいてよかったぜ」
「…謀られたわ」
「いや謀ったのお前だからな…さて、そろそろか」
「!?…なにこれ…なんか気が遠く…”睡眠”ポーション…?」
「霧吹きでこの部屋に撒いといた」
「う…ぐ…無念…」
キセは力及ばず床に倒れこむ。
「マグナム…あとはコイツをアイツの部屋に運んで…」
アキヨシはある男の部屋の中にキセを放り込み、部屋に戻ってベッドに寝転がる。
――しばらくして、屋敷中にキセの悲鳴が響き渡ったのは言うまでもない。




