84 跳ね上がるP
ー夜。
「何で壊すのよー!!」
激昂するキセ。どうやらモユーリが透視機能のついた方のレンズを割ったことに対して怒っているらしい。
「キセさんあんまり怒らないでください…血圧とかPがどんどん上がってます」
さっきラクトに聞いたところ、キセのPは4200くらいらしい。オレよりちょっと上なのが怖い。プリースト何だぜ?コイツ…。
「だって透視よ透視!いつでも…たとえ食事中でも見たいときにアキヨシの…ハァハァ」
「ちょっとキセさん落ち着いて…4500…5000…6000…7000!?Pがすごい勢いで上がってるんですけど!」
「落ちつけるわけないでしょォがァ!?」
「うわっ10000超えた!?バケモンだァ!」
メガネの故障か?10000って…まさかな。
バリィン
キセの握っていた花瓶が爆散した。…10000ってマジか。
「…で?そっちのレンズには何が見えるの?」
「…えっと、能力値とか弱点っすね。今のキセさんはP4000(落ち着いた)D3000 S4000 HP100%
MP100%。弱点は…アキヨシさん!?…で、嫌いのものは…アキヨシさん以外…」
えっ。
キセの愛(自称)の深さにオレは戦慄する。
「…じゃオレはそろそろ寝ようかな…」
「何言ってんのアキヨシ、夜はこれからじゃない」
「ハーブリ」
「ってああ!?どこ行ったのよもぉぉ!!」
「あっまた10000超えてる…」
もしかしたらオレ達の中でキセが一番強いのかもしれなかった。




