81 忘れられていた神器
「・・・でも何でここにこれが・・・じゃあやっぱり・・・」
ある昼下がり、リビングでラクトが1人ブツブツ呟いていた。
「どうした隠してたそっち系の本がまた見つかったのか?」
「いや前にもそんなことがあったみたいに言わないでくださいよ!?・・・いや、これなんですけど」
ラクトが見せてきたのは、一見すると普通のメガネだった。
「・・・で?何が不思議なんだよ。オマエのじゃないとか?」
「うーん、微妙っスね。俺がこの世界に飛ばされる前に見た夢で、聖母…じゃないな・・・神?
みたいな女性がくれたんですよ。でもここにあるってことは、つまり夢じゃなかったことに・・・」
「ちょっとキセを呼んでくるか?多少の錯乱なら治せるぞ」
「ちょっと、オレの頭のネジが飛んでるみたいに言うの止めてくださいよ!?」
そう言いながらラクトはメガネをかける。
「・・・!?」
「どうした、度が強すぎたか?」
「違いますよ・・・あの、アキヨシさん・・・ピーマン嫌いですか?」
「あぁ、大嫌いだな」
「腰とかくすぐられると弱いですよね」
「あァ・・・!?何でそれを・・・!」
「いやこのメガネが・・・」
何とこのメガネは、見た人の様々なデータを映し出す神器だった。ラクトがしばらくいじっていると、
「このダイヤル何だろ・・・(カチャカチャ)・・・!?うぇぇ」
「どうしたラクト」
「アキヨシさんの裸を見てしまって・・・」
「何言ってんのオマエ・・・病院行くか?キセじゃ手に負えんかもしれん」
「ちっとは信用しろよォォ!?」
叫ぶラクトだった。




