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79 屋敷の中の災害(笑)
「おい…何だこれ…」
オレ達は絶句していた。それもそのはず、久々に家に帰ってきたら家が穴だらけになっている、なんてことはそうそうない。
ていうかねーよ。
「誰かいるかもしれない。気をつけ(ヒュン)」
ドッ!
オレの顔の横を何かが超高速で通過し、壁に鈍い音を立てて突き刺さった。また穴が空いていた。
「…ヤバイってこれ当たったらアウトだろ!?」
「確かにね…向こうの方から飛んできたわ。アタックバリアを張っていきましょ」
キセを先頭に何かが断続的に飛んでくる方向へ進む。
途中アタックバリアに当たって勢いを失った何かを拾い上げてみると、針のようなものだった。
「あの部屋から」
モユーリが言った。確かにあの部屋が一番被害がでかい。
「しっ!…何か聞こえるッス」
ラクトの言葉に耳を澄ませてみる。
「…シュン!クシュン!」
くしゃみのような音だった。この音の主は…
「ケダマ!!」
ケダマを無事に回収し、色々調べてみると、全容が見えてきた。
オレ達の居ない間、1週間分のエサは用意されていたらしいのだが、風邪を引いてしまい、それが換毛期と重なったことでこんなことになったらしい。
…危なすぎだろ。
「おいモユーリ、修理代は飼い主のオマエの全額負担でいいか?」
おい、そっぽを向くなモユーリ…。




