74 観光(アキヨシ&モユーリ)
オレ達はすぐに我が家に帰ろうとしたのだが、外交官が1日だけでも観光してみては
と言ったので、王都を見て回ることにした。
オレはどこに行こうか決めかねていた(というか行きたい所が無かった)が、モユーリの
「ちょっと付き合って」
に乗っかることにした。
「で、どこに何しに行くんだ?」
「銃弾を買う」
ああ、なるほど。モユーリらしいな・・・。ちょっと期待したオレがバカだった。
店に着いて中に入って広さと何より、
「・・・こんなに種類があんのか!?」
品揃え・・・というか多様さ?に驚いた。
オレが度々モユーリに撃たれる普通の弾はもちろん、ステルス弾や着弾したら爆発する弾、
ポーション効果のある弾まである。
・・・すげぇ、俺の知らない世界がここに。感動しているオレにモユーリが
「ここ、火薬と金属がたくさん採れるから」
説明してくれた。珍しい。・・・なるほど、名産地なんだな。
モユーリはそこで今まで手が出せなかったらしい弾をいくつか買った。
店を出ると、モユーリは満足気に笑いながら言った。
「今度はアキヨシの行きたいとこに付き合う」
・・・。・・・こいつ、笑うと可愛んだよな。
「そ、そうか?うーん、でもあんまり行きたいところも・・・とりあえず一回宿に行かないか?荷物置きたいし」
少し焦りながら言うと、モユーリは元の冷静な、いや、冷たい表情になり、
「宿に・・・。・・・・・・・・・変態」
「何で?」
必死に誤解を解くオレであった。




