73 報酬
翌日、タカハス国王様から1億トム(タカハスの通貨)を貰い、帰り支度をしていると、
「アキヨシ様、お話が・・・」
外交官様だった。オレは人気の無いところまで連れて来られ、
「今回は本当に有難うございました。なんとお礼を申した方がよいか・・・。・・・それで、話というのは私どもからの報酬なのですが」
「あぁ、いやいいですよ?たくさんお金貰ったし・・・」
「いえ、そういうわけには。そんなことをすると私向こうに着いて即首になっちゃいます」
×クビになる。 ○首になる(物理)。
えっ、オレの国怖っ。笑いながら言ってるけど普通に気の毒だな・・・。
「で、私は私の娘を・・・」
「いえ結構です」
「何で即答するんですか!?料理もできるし優しいし、私からしたら本当に可愛いのに・・・」
「ってことはブスなんだろーが!?」
「いや貰ってくれないと首にぃぃ」
娘のために首を捧げる父。格好良いが断る。
「娘は今年で36になります。最近は同年代の友人からの『出産しました!』とか『長男の入園式です!』とかお知らせが来るたび破り捨てる日々を送っていて・・・だからどうか・・・」
「いらねぇよォォ!!10以上歳離れてんじゃねーか!!」
「チッ」
「今舌打ちしたな!?ぜってぇ貰わねェぞ!!」
あと「様」も付けてやんねーぞ!!
結局外交官様がヤケクソ気味に同額のお金を確約してくれた。




