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71 強風
「それにしても、やられたもんやねぇ」
女はけだるげに言いながらハスクキングを見下ろした。
「あんた達にまとわせといた追い風の力が弱くなったから来てみれば・・・はぁ・・・」
女はこちらに向き直り、
「中々やってくれたみたいやねぇ、あんたら。今はこのハスクキングの治療をしないといけないから相手にはなれないけど・・・まぁ償いは必要やね」
そう言って笑いながら懐から爆弾を取り出し、パーティーメンバー一人一人の目の前に火を着けながら置いていった。
この女は風の影響を受けてないようだ。
「あと、最期にあんたの名前を聞いておきたいわぁ。何せ2人の『災害』をここまでしたんやからねぇ。誇っていいよ?」
言って女はタオシーを見た。
「名前は?魔王様にも言っといてあげる」
「アァキィヨシィィです」
あのクソが。最後の最後でチキリやがって。
女はハスクキングを背負い、
「私は『強風』のメドゥーサ。まぁ言っても意味無かったかなぁ」
そう言って宙を風のように滑って行ってしまった。
やべぇ、『災害』に目ぇつけられちゃった どうしよう。
でもそれよりも・・・
目の前の爆弾を見た。
これ終わったろ。




