70 ガーディアンの力
殴られても殴られても、ダメージは受けるがミイラにならないし魔力も減ってないように見える。
タオシーの足元に目をやると、その周辺だけ植物が枯れていた。
なるほど、吸われるたびに周りの植物の魔力を吸っているというわけだった。一度に吸える魔力量が増えたのは恐らく、ゾンビ討伐でレベルが大きく上がったからだろう。
元よりタオシーは打たれ強いし、外から見ているとハスクキングが優勢に見えたが、実際には真逆だったというわけだ。
徐々にハスクキングがトワイライトの光を受けてダメージを負い始める。
そしてついにハスクキングの足にトワイライトの光が直撃した。ハスクキングは片足を失ってしまったことで地面に倒れた。もう立ち上がるのは難しいだろう。
「クソがァァ」
「はぁっ、はぁっ、手こずゥったァァ」
そんな呑気なこと言ってないで早倒せ。
「残念だったなァァとどめだァァ全身全霊のトワイラァイ・・・」
瞬間、タオシーの動きが止まった。
いや。
オレも動けない。
唯一動かせるのは目だけで周囲を確認すると、パーティー全員が動きを止められている。
そう、止められているのだ。
これは恐らく、風を全方位から吹きつけることで動きを止めている。
しかし、誰の仕業だ?
このオアシス区にはアタックバリアが張ってあるから邪魔が入ることはなかったはずだ。
最初から中に誰かがいたとも考えにくいし、ハスクキングは行動不能のはずだ。
オレは頭をフル回転させた。が、
「良かったわぁ、間に合って」
その言葉で思考が停止した。




