68 タオシー班 再出動
タオシーさんは身体中に爪あとを残していたが、特にそれ以外のダメージ・・・
例えば咳だとかふらついているだとか、そういったものは無かった。
「何で・・・病原菌の影響を受けてないんスか!?」
「分ァかァらァァなァい。でもォ風邪ェとかはァひいたことなァいよォォ?」
まことに信じ難いが、タオシーは「超人的な(文字通り)免疫力があった」としか結論づけられない。
まあ、この人ならありえる・・・と思えるのはなぜだろう。
今は、クローに乗って『飢餓』のところへ戻っている。ハスクキングも一応ゾンビ系ではあるので、止めを刺せるのはタオシーさんだけだからだ。
「それにしても、遠くに来すぎたようっスね」
ポチをフルタチさん(意味深)にする時間を稼ぐために、予定の距離よりかなり、
いやものすごく長めに走ってしまったのだ。到着には2~3分といったところか。クローも後で休ませてあげないとな。
「・・・どうしたんですかそんな顔して」
さっきからタオシーさんが困った顔をしている。もしや今になって病気が・・・!?
「いやァそれェがァさァポォチィがなおんないんだァよォォ」
タオシーさんの手には、いまだガチガチのポチが握られていた。思い出したくもないが、あんなことをしたのだから当然だと思う。思い出したくもないが。(大事なことなので2回言いました)
「ねェラァクトォちょっと次のォ戦いのォ士気をォ高めェたァいからァさァさっきの
女の子ォォ出してェェ」
「絶対嫌っス」
俺は今さらながら、本当にこの人が『疫病』を倒したのだろうかと疑い始めていた。




