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66 アキヨシ班 アキヨシと『飢餓』
クソッ、ダメだ。さっきの攻撃からさらに奴の隙がなくなってきてやがる。攻撃が当たる気がしない。
「ハハッ、威勢が良かったのはさっきだけかァ!?」
しかもますますスピードを上げてきている。
「くっ、スコテレポート!」
「とらえたァァ!!」
ハスクキングは出現地点を予測していたらしく、その乾いた腕が一瞬オレの手に触れた。
しかしすぐに振り払いスコテレポートで逃げる。
ハスクキングは構わずさらに距離を詰めてきた。
「反射板!」
オレの目の前、ハスクキングとの間に、キセがタイミングを測って作り出した
反射板が現れる。
ハスクキングは突進してきたその威力をそのまま返され、向こうの岩山に吹き飛ばされ、激突した。
すぐには戻ってこない。中々効いたらしい。
この隙に体勢を整えよう。オレ達は負傷や装備の確認をし、立ち込める砂塵の中どこからハスクキングが来てもいいように警戒する。
空恐ろしいことだが、さっきの一瞬触れられただけ魔力の8割近く吸われている。
また、さらに悪いことに
「自分で墓穴を堀ったなァァァ!!」
さっきの衝撃でハスクキングの包帯がほとんど解けてしまっていた。
怒りと喜びの混じった声でハスクキングは叫んだ。




