62 こちらオアシス戦線 アキヨシ班
「サンドストーム!」
「おわっ何だどうしたんだァァ!?くそっ地味に痛ェ!!」
地面の砂を巻き上げた巨大な砂嵐の中から焦った声が聞こえる。
嵐の中のハスクキングは身動きが封じられたーが、それは二分にも満たない短い間のことだった。
パニックから戻ったハスクキングは腕の包帯を外し嵐の中に手を突っ込むことで砂嵐の勢いを殺したらしい。
ホントどうなってんだろ。
「奇襲とは良い度胸じゃねーかァァ!」
「ごめんな、真正面からだと勝てる気がしなくて」
「潔いなお前。まあいい、オイコラ『疫病』ォォォ!こいつら
根絶やしにし…ってあれ?」
辺りを見回すハスクキング。
「なあ、さっきここにいた『疫病』がどこ行ったか知らねぇか」
こいつアホなんじゃないかもしかしたら…。
「通りすがりの自称異世界人が連れて行ったみたいだぞ」
ホレあそこ。全力疾走してる。
「テメェらァァ」
「ごめんな。(満面の笑み)」
「潔いが許さねぇ!このオレ『飢餓』のハスクキングがテメェらを干物にしてやる!!」
おっと滅茶苦茶怒ってやがる。
「キセ!」
「分かったわアキヨシ!喰らいなさい、全反射する愛の手
(ラブラブアキヨシラブフォーエバー)!」
キセの杖から全てを反射する手が伸びるーしかし、ハスクキングに難なく躱される。
ハスクキングはそのままその乾いた右手でキセに触れようとする。
「テレポート」
「くそがぁ」
キレてますねぇ。




