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61 タカハス王国
「見えました。あれです」
出発から3日目の午前、ようやくタカハスが見えてきた。
「何だあれ…高いな」
見えたのは人の身長の10倍近くありそうな高い壁だった。近くで見ると圧迫感がすごい。
「あれは砂を防ぐために高くなっているんですよ」
なるほど、タカハスに砂漠地帯に立地しているからな。
「『災害』はどこにいるのですか?」
モユーリが外交官に尋ねた。こいつのこの口調慣れないな…。
「タカハスは我が国同様、高い壁によって国がいくつかの区に分けられています。私達はサバンナ区から国内に入ります。
『災害』はその反対側のオアシス区に留めています。」
サバンナ区に荷を置いたオレたちは王都を駆け抜け、オアシス区へ到着した。
オアシス区の入り口には何重にもアタックバリアが張られていた。
決戦を前に、作戦というか分担を決めた。まず『飢餓』と
『疫病』引き離し、オレ、キセ、モユーリで『飢餓』を、
ラクト、タオシー、クローで『疫病』を相手するというものだ。
作戦を話し合い、いよいよ出陣だ。
アタックバリアを少しの間解除してもらい、オアシス区へと踏み込む。
「…よし、いくぞ」
小声で全員に合図を送り、呪文を唱える。
「サンドストーム!」
戦いの火蓋が切って落とされた。
とうとう、戦闘開始です




