60 タカハスへ③
「では、次に『疫病』についてお話しします」
あっ、それもいたんだった。うわぁ…。
「『疫病』キングレオの最も恐ろしい点は、多種多様の病原菌を周囲に撒き散らすことです。今のところ一切同じ病気は見つかっておらず、よってどんな魔法や薬を施せば良いのが分からず、中には感染した瞬間に死に至るものまであり、それに耐性を持っていても他の病気で死ぬ者もおり…出来ることなら兵に戦わせたはないのです」
オレ。子供の頃、病弱だったんデスケド…。
「外見はゾンビ化したライオンのようで、知能はあまり見られず、ハスクキングの命令には従います。気性は荒く、ちょっとのことで怒り、病原菌を撒き散らすので、今はご機嫌取りがやっとで…」
外交官様はため息をついた。
「そいつに攻撃は通るんですか?」
「一度、果敢に挑んでいった兵の銃弾が皮膚を削ったのを見ました。もとよりゾンビなのでダメージは無かったようですが、およそ剣や銃などは有効だと思います。神属性の攻撃で消滅する点も同じですが、射程に入る前に病で殺されてしまうと言う始末でして」
いやホント。ものすごく帰りたい。
「ですのでアキヨシ様、どうか、どうかタカハスをお救いください。タカハスと我が国は400年以上の交流があり、今まで互いに
助け合ってここまで国を発展させることが出来ているのです。
だから、だから…」
外交官様は泣きながら頭を下げて頼んできた。
うーん…でも、オレ達が行って勝てる気がしないんだよな…。
やはりここは逃げた方が
「わァかァりィましィィたァァ」
クソタオシーがァァァァァァァァ!!!!




