58 タカハスへ①
次の日。とうとう出発。…なのだが。
「いや待って!?なんで俺だけ留守番なんすか!?」
「「お呼びでない」」
「ハモんないでよ!?」
どうやらラクトが人数に入っていなかったらしく、屋敷の前庭には6体のユニコルノがいた。1体は外交官様用、1体は荷物用である。
「いやはや、まさかパーティーメンバーでいらっしゃったとは」
「ざけんなァァァ!!…あ、いや、すいません」
結局オレがクローに乗り、空いたユニコルノにラクトが乗ることとなった。
「あーオレ、ユニコルノに乗りたかったな…!?ゴメンって
クロー、その尻尾で叩かないでぇ!?」
「アキヨシさん、それはそこで言っちゃ駄目でしょ…」
タカハスまでは3日かかるらしい。
今はだだっ広い草原を走っている。外交官様が先頭で、すぐ後ろにラクト、その後ろにオレである。
急にラクトが
「外交官さん!?前から何か来てます!」
と叫んだ。見ると、大きめのディノタートルだった。外交官様は慌てず騒がず、
「ご安心くださいラクト様。…いけ、ユニコルノ!」
そう言った。するとユニコルノの角の先に魔法陣が現れ、雷属性と思しき電撃のレーザーが発射された。
レーザーの直撃を受けたディノタートルは一瞬で黒焦げになり、ぷすぷすと煙を上げている。
…アレ?おかしいな…ディノタートルって確かビートルズと同じランクのクエスト難度じゃなかったっけ…?
今度は上空から何か…大烏が襲ってきた。こいつも確か難しいとこに属するはずだ。
これにいち早く気付いたのはクローだった。オレを乗せたまま高く飛び上がり、急降下してきている大烏の首をすれ違いざまに噛み砕く。
「さすがアキヨシ様のペットです!!すごい実力だッ」
外交官様はそう言う。…けれども。
多分オレ達、ユニコルノよりクローよりも弱いっすよ!?




