56 束の間の休息
虹蛇討伐の翌日、平穏は破られた。
「失礼致します。こちらアキヨシ様のパーティーがお住まいのお屋敷でしょうか?あなた方に御用があって参りました」
ドアの向こうから声は聞こえる。
「…どうする?」
「「殺す」」
「いやいや!?キセもモユーリも目が血走ってるよ!?」
とりあえず相手の身元を確認せねば。
「あの…どちら様ですか?」
「ああ、これは失礼をば。私は国王陛下から直々に御下命を持してここまで参りました外交官の…」
「とんだご無礼をォォォ」
まさか国のお偉いさんとは。オレは秒でドアを開けて平伏した。
「すみません外交官様。少し待って下さい。すぐにお茶をお出します。…おいタオシー、お茶を寄越せ早く!!」
「アァキィヨシィ、茶ァが切ィれてェるよォォ。この前ラクトォが作ってたアレェならあるけェど…」
いや流石に『ポン酢』を出すのは…確かに何とも言えない美味さだったけど。
「…それで、どのようなご用件ですか?」
口を挟んだのはラクトだった。こいつは敬語が割とできることが分かった。実は上流階級だったりするのか…?
外交官様は佇まいを正してオレ達に言った。
「あなた方のお力で、隣国タカハスをすくっていただきたいのです」
…。
……。
………………は?
「現在タカハスには、久々に活動を再開した魔王の手先、それもあの『十災害』のうちの2人、『飢餓』のハスクキング、
『疫病』のキングレオが攻めてきているのです。対抗はしているのですが、いかんせん『災害』が相手では苦しいものがありまして」
…え?何それヤバクナイ?




