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48 職業決め
オレはラクトを連れてギルドに向かった。
今の彼には職業がない。
「ニート君はどんな職業が良いのかな?」
「ニートじゃないっすよ!?…あ、いや、今はニートになるのか…この世界にもその言葉あるんすね」
この街のギルドでは、いくつかのアンケートの答え方で職業の適性を判断するという至ってシンプルな方法を採っている。
ラクトにアンケートを書かせ、いよいよ職業が決まる。
職員は
「ラクト様の職業は召喚士ですね」
にこやかにそう言った。マジか、召喚士って超上級職じゃねーか。
帰りに草原で召喚術を試してみることにした。ラクトは元から何故か「空想召喚」というスキルを持っていた。頭の中で思い描いたものを召喚できるスキル…らしい。…最強じゃん?
ラクトは地面に魔法陣(もっとも簡易なもの)を描き、頭の中でドラゴンをイメージする。そして
「空想召喚!」
そう叫ぶと魔法陣が輝き、中から
全裸の女性 が出てきた。
おい!どういうことだ。
「…っ、あ、あやぽん」
ラクトは泣いていた。感極まっている。ていうかあやぽんって誰だよ。
「それ誰?」
「彼女です」
「へぇ…(爆ぜろ リア充)」
オレはそう呟いて、命令されていないため立て尽くしているあやぽんを杖でぶっ叩く。
込められた魔力の少ないあやぽんは耐えられないダメージを受け、光の粒子となって消えていった。




