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攻撃魔法なんて使えませんけど何か?  作者: あんもまいと
6:溢れ返る悪夢
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40 止まる逆転劇

「ヴァッ、ヴァッ」

「ヴァァァ…」

…。

これはひどい。

かつて国の宝と讃えられ、民の憧れとなった英雄たちが、今、目の前で交尾している。女プリーストゾンビを襲う男ゾンビ、さらにそれに群がるゾンビ計12体…いや、12人の元英雄がヤッてる。カオスだ。

あのプリーストゾンビの目から垂れている液体は…体液だろう。涙ではないと信じたい。

また、ゾンビ達が腰を振る度に骨の欠片や肉片が飛び散る。汚ぇ。

「ヴァァァン」

「ヴォアァヴォア」

「アハァァアァ」

「ヴァァヴァァ!」

…。

…!?

今、変な声が…いや、さっきからずっとそうだけどさ。オレはもう一度ゾンビの群れをよく見てみた。

「って、ちょ、おい!タオシー…タオシー!」

ゾンビの群れにタオシーが混ざっていた。

「ウゥゥぐすっ」

「ごめんなタオシー、お前がゾンビ倒してるの忘れてた」

オレとキセでダシュータンとクリニング(浄化魔法)をかけまくる。

「タオシー、まだ魔力残ってる?」

「あんまりないからァァァ時間がァァ欲しいィィ」

タオシーはガーディアンだから、魔力が切れても自然の植物や動物から魔力の供給を受けられるが、時間がかかる。

「オレもさっきのダイナ・バイアグリオンでもう魔力ないんだよな」

しかもタオシーの救出のために魔法を解除してしまっている。今は冒険者たちが相手してくれている。

「私の番ね」

キセが立ち上がった。なんとも頼もしい。

「これが終わったら私にもバイアグラをかけて…」

ゾンビよりこっちのがオレにとって敵じゃないか…と思うアキヨシだった。

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