37 接敵
「さて…配置にはついたが…」
オレは夜目が効く数人以外の全員に配られた暗視メガネが気になって、ずっと位置を直している。これをかけると暗闇が昼のように見える便利なアイテムだが、普段メガネをかけないオレにとっては違和感バリバリである。周りもそんな感じだ。
オレ達が任されているのは北門の防衛である。街の北・西・南門に分かれ、ゾンビを町中に入れない作戦だ。
オレ達の班は20人で構成されている。この人数だと緊張もいくらか和らぐ。
「おい、アレか?」
誰かが指さす方を見ると、ゾンビーあの足が遅いことで有名なゾンビが途轍もないスピードで走ってきた。
「えっ?何、ちょっ、速っ」
流石にこれは混乱する。走ってきている一体の後ろにも三、四体いるようだ。そのうち一体がプリーストのようなボロ切れを着ていて杖を持っていることを目にしてオレは納得した。
「あいつら支援魔法使ってるぞ!?」
5人が前衛の一体を迎え撃つため集団から離れた。オレ達は後衛を叩く。
するとプリーストゾンビが急に立ち止まり何か叫ぶ。
「ヴェアァァ」
突然巨大な火の玉が降ってきたので全力で回避。ゾンビが火魔法使うとかちょっと頭おかしい。周りを見ると何人かが炎に焼かれたようで、治療を受けている。モユーリ、タオシー、キセは無事なようだ。
「エアカット」
誰かが呪文を唱え、プリーストゾンビの近くいた戦士っぽいゾンビの腕を切り刻む。しかし、
「ヴゥアァァ」
プリーストゾンビが何かを唱えたため、刻まれた腕は見る見るうちに再生した。ゾンビが回復魔法とかクソか。不死身かよ。
やべえじゃん。
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