35 実践(験)
ここ最近の連続クエストによってオレは新しい魔法を2つばかり覚えていた。のだが、試し撃ちする時間がなく、どんな効果かはよく分かっていない。
オレは屋敷の庭にタオシーを呼び出している。実験台になってもらおうという魂胆だ。
「いいのかタオシー、もしかしたら超絶危ないやつかもしれんぞ?」
「いいぃぃぃぃぃよぉぉぉぅ」
「死ぬかもだよ?」
「ベつゥゥゥ二ィィィィ」
どっから湧いてくるんだその自信。(タオシーはアキヨシにそこまで強い魔法は使えるはずがないと思っていた)
「じゃあいくぞ」
「来ォォいやァァァ」
オレはアンダーソンを高々と振りかざす。
「エレクトロニクス」
途端空から一条の光ー雷ーがタオシーに落ちた。
バチバチバチィ
「あァァァァ」
なるほど、ビリ系の呪文らしい。また特にタオシーに外傷はなく動けないでいることから、マヒさせる効果もあるようだ。
「タオシー、電圧高いか?」
「いやぁぁそんなにィィ」
大したことないのか。無駄に演出だけはいっちょまえなだけだった。
「さて、もう一つのだ。喰らえ!サンドストーム!」
今度は風が巻き起こり、砂や土が中心ータオシーへと集まっていく。
「うァァァァ」
おっ、今回は多少ダメージがあるのか?
竜巻が収まってからタオシーの様子を見る。
無傷だった。
あれ?オレが首を傾げていると、タオシーは顔を覆って叫んだ。
「目がァァァァ」
なるほど目潰し系の呪文らしい。…え?あんなに強烈な竜巻出てたのに?
また演出だけはいっちょまえだった。
5章終了です。




