30 キノコ狩り(序章)
森に着くとポツンと建っている小屋(というか店?)が目についた。看板には、
『マシューポーク レンタルあり!』と書いてある。
マシューポークはキノコの匂いを嗅ぎつけて知らせてくれる、キノコ狩りにもってこいの動物だ。
「アレ借りる?」
「「「うん」」」
全員一致で即答だった。珍しく意見が合うな。
一匹5,000Gのマシューポーク4匹借りる。モユーリが再びキレかけていたが、割愛する。
誰がどのブタにするかひとしきりもめた後タオシーが
「見ィてェよオレェのアレックスゥ(マシューポーク)をォ。色とォいいつやといいィアキヨシのブタとは大違いだぁ」
「いやお前の持ってるブタがオレのでオレの近くで力んでいるのがアレックスだよ」
「見てアキヨシ、私のヨシアキかわいいでしょ?あっ、ちょ、ヨシアキそんなとこ舐めないで…んっ汚さないでよ…まだアキヨシにも舐められたことないのに…ぐすん」
いつオレがお前の靴を舐める日が来るのか教えてほし…くない。
オレのブタが頻りに鳴いている。
「おっすげ、あった」
ブタの鼻先に1つキノコがあった。そのキノコを採っているとモユーリが
「それはマチョタケ。食べたらパワーが上がるけど食べ過ぎると生殖器が爆散するとかしないとか」
「怖いなオイ!?」
再びオレのブタが鳴いていた。
「オレのブタ優秀だな」
言いつつキノコを採る。さっきのとは違うやつだ。
「それはスピータケ。食べたらスピードが上がるけど食べ過ぎると生殖器が爆散するとかしないとか」
「何でそれ系多いの?」
ひとまずモユーリと別れそれぞれのキノコ狩りへ。皆とは30分後一度集合することになっている。
「それまでにジャンジャン採らねぇとな」
オレはブタに言う。ブタは何も言わずに土の匂いを嗅いでいる。
…意外と可愛いなコイツ。




