23 来訪者
「…なぁ、流石にここまでじっと見つめられると照れるんだが…」
オレは今モユーリから5分くらい何故かずっと顔を見つめられている。
「…オマエがいくらスーパーフラットでもこの距離は女として意識するんだが…」
「……」
いつもならステルス弾を額に撃ってくるんだが…今日は何もしてこない。
モユーリは不意に視線を逸らして、
「やっぱりブサイク」
「オイゴルァァァァ!?」
モユーリを締める。コイツマジで許さん。
「だって今朝『イケメンのアキヨシさんのためにこの花ください』っていってるを見たから」
「それは女?」
「女」
モユーリは先ほど家に入って真っ先にオレのところへ来た。…つまり、
「ドア閉めた?」
「いや」
「閉めろォォォ!!」
オレはダッシュでドアに向かう。…しかし、
「アキヨシ~♡…って、まぁ、お迎えかしら嬉しい~」
…間に合わなかった。この女の名はキセ。オレの幼馴染みだ。ちなみに巨乳だ。
「何?今日は積極的ね~でもまだ昼よ♡」
とんでもないことを言ってくる。キセはスタイルも見てくれも良いが、どうもタイプではない。友達としてって感じなんだが…。
「ねえハグしていい?」
オレはスコテレポートでにげるを選択。そう、キセはオレのことが好き過ぎるのである。
「スコテレポ…ふべっ!?」
オレは見えない壁にぶち当たる。
「逃がさないわよアキヨシ♡」
キセは回復職のプリーストである。プリーストとは、回復以外にもいろいろな小技を持ち合わせている。
そう、こんなマジックバリア(呪文封じの壁)が良い例だ。
「今日こそその貞操頂くわよ。ふふっ」
ヤバいコイツ怖い。
キセがオレの手を掴んだ瞬間
「あの…」
モユーリが間に入り、
「人違いじゃないですか?そのアキヨシはブサイクです。」
そう言い放った。
4章スタートです。




