21 アキヨシの決意
ーその後彼は治療所に運ばれたが、時すでに遅く、静かに息を引き取った」
オレとモユーリは治療所で医者を待っていた。
「っていう結果はどうでしょう」
「お前タオシーの治療中に変な物語作ってんじゃねーよ」
オレはモユーリを引っ叩いた。
タオシーはオレ達が思っていたほど重態ではないらしい。重傷ではあったが。
大きな要因としては、四面鳥の毒は獲物を捕まえるための睡眠毒であり、体に特に害はないものだったということだ。刃でズタズタになった体はヒールなどでどうにかなるらしい。治療~完治まで2週間かかるらしい。
とりあえず良かった。……いや借金の話だ。治療費は無料でいいらしい。オレは食ってかかるモユーリを押さえ、医者に礼を言い、治療所をあとにした。オレにはしなければならないことがある。
今戦においてオレは何も出来なかった。そう、オレにはレベルアップが必要なのだ。
オレはあの占い師のところへ向かった。入って一言目、
「オマエ結構センチメートルいやセンチメンタルだねぐっへっへぇ」
なんか恥ずかしくなってきた。
「まぁいい。オマエはパインパークのゴミ処理場のアルバイトをしな。そしたら、レベルアップルいやレベルアップするだろう。ぐっへっへぇ」
ーその後オレはパインパークのゴミ処理場で2週間働いた。
「おっひさァァァァ」
タオシーが完治し、3人はギルドで合流した。借金を返済するためにクエストを選ぶ。
「シュナイダー」
「アホか」
「じゃあボルシュ」
「同じだ」
「あっマよォうぅ」
モユーリはシュナイダー推しだが流石に無理だ。そこでオレは「アングルバイソン群れの討伐」を手に取った。2人に見せると、
「おォけェェ」
「シュナイダーが、い痛え!?ああ痛いいたい髪千切れる!分かっだがらァ」
了解をもらった。何も問題はない。
レベルアップしたオレの魔法を見せてやる。
オレはアンダーソンを目一杯強く握った。




